【京都記念】GⅠ馬ヘデントールと菊花賞2着エリキングが激突 好データ「前走GⅠ大敗」該当のヨーホーレイクに注意

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1、2番人気の差
年明けの中山金杯から芝の古馬中距離重賞は4鞍行われ、4歳馬が全勝。日経新春杯は菊花賞4着ゲルチュタール、AJCCは同14着ショウヘイが勝利を収めた。
菊花賞組が古馬重賞をしっかり勝ち切ったことで、天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念で古馬に挑戦したマスカレードボール、クロワデュノール、ミュージアムマイルも合わせ、かなり分厚い布陣になりつつある。
京都記念もGⅠ馬ヘデントールと菊花賞2着エリキングが激突する。マスカレードボールはドバイSC、ミュージアムマイルはドバイターフの招待を受諾したと伝えられている。
エリキングはここで敗れてしまうと、トップ戦線から一歩後退しかねない。それほど4歳世代の争いはハイレベルになる。
ここからは2021~23年の阪神開催を含む過去10年分のデータを使用し、今年の京都記念を展望する。

人気別成績では1番人気【3-2-2-3】勝率30.0%、複勝率70.0%に対し、2番人気は【0-1-1-8】複勝率20.0%とやや極端。3番人気が【2-3-1-4】勝率20.0%、複勝率60.0%なので、謎に2番人気の数字が低い。データを素直に当てはめるなら、ヘデントールとエリキングのワンツーは確率が低いととれる。
さてどうなるか。穴パターンは6番人気の【2-2-2-4】勝率20.0%、複勝率60.0%。これはなにも京都記念に限った話ではなく、穴党は6番人気の心強さを熟知しているだろう。前走5着と6番人気の有効性についてはまた別の機会に書いてみたいほどだ。

年齢では4歳【4-6-3-17】勝率13.3%、複勝率43.3%、5歳【4-1-3-17】勝率16.0%、複勝率32.0%がツートップ。さすがに中距離別定GⅡとなると、主力世代は強力だ。
7歳以上【2-1-3-30】勝率5.6%、複勝率16.7%の2勝は1番人気が4歳でも牝馬だった年。牡馬のトップが出てくるとなると、割って入る可能性はやや下がってくる。
GⅠ大敗も勝機あり
ヘデントールとエリキングに割って入るとすれば、昇級初戦の4歳牡馬エコロディノス、昨年覇者の8歳牡馬ヨーホーレイク、中日新聞杯を勝った6歳牡馬シェイクユアハートだろうか。このなかで先行型はエコロディノスぐらいで、展開も気になるところだ。

前走クラスをみても、さすが伝統のGⅡ。ドバイや春に向けた一戦であり、前走GⅠが【5-3-4-21】勝率15.2%、複勝率36.4%。実績馬が強い。有馬記念、エリザベス女王杯、菊花賞、天皇賞(秋)と多彩なラインアップだ。

様々なパターンがあるが、ざっくりと前走GⅠ組の着順内訳をみると、2着【1-1-1-2】勝率20.0%、複勝率60.0%など当然、掲示板以内が優勢も、10着以下【3-0-1-11】勝率20.0%、複勝率26.7%と大敗からの巻き返しも想定される。
エリキング以外もジャパンC14着ヨーホーレイクも捨て置けない。2年連続の好走があっていい。前走GⅠ・1着は【0-0-0-1】なので、ヘデントールはこのデータでは判断しようがない。
前走GⅡ【3-1-4-31】勝率7.7%、複勝率20.5%のうち、注目は出走頭数が多い日経新春杯【1-0-1-16】勝率5.6%、複勝率11.1%だろう。必ずしも好走数は多くなく、不安要素は残る。好走2頭は3、5着馬であり、リビアングラス、ドクタードリトルは悪くない。
ただ、この好走2頭はどちらも阪神で行われた京都記念での記録であり、京都だと【0-0-0-13】。スターティングゲートが200m前方に出ただけだが、不思議とつながらない。相手強化の影響だろう。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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