平坦コースが狙い目、松山弘平騎手とのコンビは単回192% ドレフォン産駒のプラス条件、マイナス条件

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史上初、連覇への挑戦
今週末は東京芝1600mを舞台に東京新聞杯(GⅢ)が開催される。リスグラシューやインディチャンプ、ウインカーネリアンなど、直近10年の間だけでも数々のGⅠ馬を輩出してきた一戦だ。
今年は京都金杯からの連勝を狙うブエナオンダ、昨年のNHKマイルカップ2着馬マジックサンズ、2年前のマイルチャンピオンシップ2着馬エルトンバローズら実績馬が多数揃った。
なかでも今回、特に大きな注目を集めているのがウォーターリヒトだ。昨年のこのレースでは上がり33秒2の豪脚で、4コーナー12番手からの追込を決めて重賞初制覇を達成。河内洋調教師の引退に花を添える勝利を掴んだ。
そこから安田記念、中京記念、富士ステークスと馬券外が3回続いたが、昨年のマイルCSでは15番人気の低評価を覆す3着と見事に復活。今回は初の東京新聞杯連覇が期待されている。
そんなウォーターリヒトの父がドレフォン。代表産駒には2022年の皐月賞馬ジオグリフがいるが、現役ではウォーターリヒトの他に帝王賞とJBCクラシックを制したミッキーファイトもおり、さらに2歳女王スターアニスなど、様々な路線で活躍馬を出している。
そこで今回は、ドレフォン産駒の「プラス条件」「マイナス条件」を徹底分析。なお、参照するデータはドレフォン産駒がJRAでデビューした2021年6月6日から2026年2月1日までとする。
芝よりダートで安定感

<ドレフォン産駒の通算成績>
全体【410-352-377-3205】
勝率9.4%/連対率17.5%/複勝率26.2%/単回収率76%/複回収率79%
芝【80-88-89-909】
勝率6.9%/連対率14.4%/複勝率22.0%/単回収率64%/複回収率76%
ダート【325-258-283-2247】
勝率10.4%/連対率18.7%/複勝率27.8%/単回収率81%/複回収率81%
※集計期間:2021年6月6日~2026年2月1日
まずは産駒の通算成績をチェック。芝とダートで比較すると勝率、連対率、複勝率に加えて妙味の面でもダートの方が優勢となっている。
ドレフォンといえば、現役時代はBCスプリントを含むダートGⅠで3勝を挙げた米国の強豪で、父のダート適性はJRAでデビューした産駒にもしっかりと受け継がれている。
松山騎手×先行馬がアツい

<ドレフォン産駒のプラス条件>
札幌芝【9-9-8-56】
勝率11.0%/連対率22.0%/複勝率31.7%/単回収率129%/複回収率107%
函館ダート【12-8-13-61】
勝率12.8%/連対率21.3%/複勝率35.1%/単回収率140%/複回収率122%
ダート×OP/L【17-13-11-90】
勝率13.0%/連対率22.9%/複勝率31.3%/単回収率155%/複回収率95%
松山弘平騎手【32-16-5-67】
勝率26.7%/連対率40.0%/複勝率44.2%/単回収率192%/複回収率93%
※集計期間:2021年6月6日~2026年2月1日
■札幌芝
芝の競馬場別成績では、札幌芝の成績が飛び抜けて優秀。単複の回収率はともに100%超えとなっている。
その他、狙い目なのが京都芝【4-6-13-94】複回収率110%や小倉芝【6-10-9-96】複回収率114%となっており、いわゆる平坦コースでの活躍が顕著だ。
■函館ダート
ダートの競馬場別成績では、函館ダートが単回収率140%、複回収率122%と該当馬は全て買い目に入れて損はない。
その他の単回収率100%超えが福島ダート【12-15-9-116】単回収率105%と、中京ダート【45-32-41-281】単回収率124%で、主場4場よりもローカルのダートが狙い目となる。
■ダート×OP/L
ダートのクラス別成績ではOP/Lが特に好成績。単回収率155%、複回収率95%と妙味十分だ。
特に京都と阪神の関西圏で強く、京都では【4-4-2-32】複勝率23.8%、複回収率114%をマーク。阪神も【2-1-2-11】複勝率31.3%、複回収率109%と、どちらもプラス域を叩き出している。
■松山弘平騎手
芝・ダートに関わらず、松山弘平騎手と相性が非常に良いのも特徴だ。代表的なコンビとしては、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したスターアニスや、兵庫チャンピオンシップを制したマテンロウコマンドがいる。
好相性の要因としては、“ポジション意識の高さ”が考えられる。ドレフォン産駒とのコンビでも差し・追込では【7-5-2-40】勝率13.0%、単回収率74%なのに対し、逃げ・先行では【25-11-3-27】勝率37.9%、単回収率288%と無双状態だ。
とにかく先行できる馬とのコンビを買えばOK。前走4角3番手以内の馬とのコンビも【13-1-2-20】勝率36.1%、単回収率195%と狙い目だ。
距離延長には要注意

<ドレフォン産駒のマイナス条件>
芝×重・不良【3-4-7-53】
勝率4.5%/連対率10.4%/複勝率20.9%/単回収率13%/複回収率42%
ダート重賞【2-1-4-28】
勝率5.7%/連対率8.6%/複勝率20.0%/単回収率11%/複回収率38%
距離延長【77-69-80-835】
勝率7.3%/連対率13.8%/複勝率21.3%/単回収率51%/複回収率67%
※集計期間:2021年6月6日~2026年2月1日
■芝×重・不良
ダートで輝くパワーは芝の道悪で活きる…と思いがちだが、これは罠。データでは全くの逆だ。
芝の良・稍重は単回収率67%、複回収率78%なのに対し、重・不良では単回収率13%、複回収率42%と大きく成績を落としている。
■ダート重賞
ダートのOPやリステッド競走で強さを見せるドレフォン産駒だが、ダート重賞になると一転して苦戦が目立つ。勝率5.7%と1桁台で、単回収率11%に複回収率も38%と妙味も薄い。
ちなみに、中央のダート重賞で馬券に絡んだのはタイセイドレフォン、テーオードレフォン、サンライズフレイム、そしてミッキーファイトの4頭のみである。
■距離延長
芝・ダートに関係なく距離延長はマイナス。距離短縮組が複勝率24.9%、複回収率84%で同距離組も複勝率31.0%、複回収率89%あるのに対して、距離延長組は複勝率21.3%、複回収率67%止まりとなっている。
特に500m以上の延長では【2-2-4-93】複勝率7.9%、複回収率38%と非常に低調。大幅な距離延長時は要注意だ。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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