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【東京新聞杯】ハイペースに強いデインヒルの血 メンバー唯一の該当馬に好機到来

14時間前
坂上明大
東京新聞杯の傾向と注目血統,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

傾向解説

GⅠシーズンまでは少々時間があるため、大舞台への出走に向けて実績の足りない馬が賞金加算のためにステップとして使うのが東京新聞杯。安田記念と同じ東京芝1600mで行われますが、レースの質が大きく異なるため好走する血統にも違いが出てきます。

本記事では血統面を中心に、東京新聞杯のレース傾向を整理していきます。

最初に紹介したいデータは年齢別成績。前述の通り、GⅠシーズンまで間隔が空く2月頭に行われる東京新聞杯では、GⅠ上位勢が休養中の間に賞金を加算したい若手の台頭が目立ちます。そのため、4歳>5歳>6歳以上という傾向にあり、基本的には賞金が足りない若手の素質馬を狙うのが本レースのテーマといえるでしょう。

その中でも特に注目したいのがノーザンファーム生産の4、5歳馬です。東京芝1600mは3つのGⅠが行われる日本の主流条件のひとつのため、ノーザンファーム系の末脚強化型の血統や育成がマッチします。そのなかでも4、5歳馬の成績は非常に優秀で、過去10年の連対馬20頭中11頭がノーザンファーム生産の4、5歳馬という結果となっています。


ノーザンファーム生産の4~5歳馬の成績,ⒸSPAIA


<ノーザンファーム生産の4、5歳馬(過去10年)>
該当馬【4-7-2-19/32】
勝率12.5%/連対率34.4%/複勝率40.6%/単回収率70%/複回収率107%

血統面ではデインヒルに注目。近年の東京新聞杯はハイペース化が顕著で、過去7年の平均前後半3Fは34.6-34.6のイーブンペース。サンデーサイレンス系を中心とした主流血統が強い舞台であることに変わりはありませんが、それに加えてデインヒルのようなハイペース戦に強い血統を併せ持つ配合が近年のトレンドとなっています。

デインヒル以外でもGraustark=His Majestyを持つKingmamboやグラスワンダーなどの成績も良く、昨年はGraustark=His Majestyの7・5×7を持つメイショウチタンが16番人気の低評価を覆して3着に好走しました。


デインヒル(過去7年),ⒸSPAIA


<デインヒル内包馬(過去7年)>
該当馬【1-3-3-13/20】
勝率5.0%/連対率20.0%/複勝率35.0%/単回収率39%/複回収率117%

注目血統馬

前章で挙げた傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

☆オフトレイル
今年の登録馬で唯一のデインヒル内包馬。母母Manningtonはオーストラリアの芝短距離GⅢ勝ち馬で、母ローズトレイルの半兄にはBenicio(2005年VRCヴィクトリアダービー)などがいる優秀な一族です。また、母は欧州繋養時にフランスの芝短距離GⅢ勝ち馬Rosa Imperialなどを出しており、本馬は同馬の3/4同血の弟にあたります。

Farhh×Kingmambo×デインヒルという欧州の芝マイル血統で、特にハイペース戦には滅法強いタフマイラーです。

☆マジックサンズ
ノーザンファーム生産の4歳馬で、母コナブリュワーズは芝1400m以下で4勝を挙げ、本馬の半姉には桜花賞2着馬コナコーストなどがいる優秀な一族。母がNureyev≒Sadler's Wellsの4×4、本馬がサンデーサイレンスの3×4やStorm Cat+フレンチデピュティを持つなど日欧米のバランスの取れた配合形で、舞台を選ばず堅実な走りを披露してくれる優等生タイプです。

中距離寄りの配合なだけに展開の助けは必要ですが、前が止まる展開になればキッチリと末脚を使ってくれるでしょう。


東京新聞杯の傾向と注目2頭,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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