SPAIA競馬
トップ>ニュース>【東京新聞杯】好相性のマイルCS組は連覇狙うウォーターリヒトに注目 適距離に戻るエルトンバローズの巻き返しも

【東京新聞杯】好相性のマイルCS組は連覇狙うウォーターリヒトに注目 適距離に戻るエルトンバローズの巻き返しも

2026/02/03 12:00
三木俊幸
ウォーターリヒト,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

参考レース振り返り

2月8日(日)に東京競馬場を舞台に争われるのは東京新聞杯(GⅢ・芝1600m)。1週前の時点では16頭が登録、過去10年のデータとともに主な参考レースを振り返る。

なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。


マイルチャンピオンシップ【データ:A レースレベル:A】

過去10年の成績【2-0-1-13】勝率12.5%、連対率12.5%、複勝率18.8%
・直近の優勝は2023年ウインカーネリアン
・単回収率108%

【2025年レース回顧】
すんなりと先手を奪ったトウシンマカオが後続に5馬身ほどのリードをつけて12.2-10.7-11.3-11.7というラップを刻み、800m通過45.9というペースで流れた。

1番人気に推されたジャンタルマンタルは3番手追走から直線に向いて早め先頭へ。ラスト11.0-11.2と瞬発力が求められる展開でも、2着のガイアフォースに1馬身3/4差をつけての完勝。勝ちタイムは1:31.3。この勝利で同一年の春秋マイルGⅠ優勝というだけでなく、出走可能なJRAの芝マイルGⅠ完全制覇達成という快挙にもなった。

ウォーターリヒトは中団馬群で脚を溜め、直線もスムーズに捌いて末脚を伸ばしたが3着。結果的に好位から立ち回った前2頭には及ばなかったが、レース内容は悪くない。今回は連覇を狙う一戦。冬の東京開催開幕週だった先週末は先行有利の傾向が見られたことからも、中団から流れに乗って運びたい。

オフトレイルは13番手追走から上がり最速32.6の末脚で追い込み、勝ち馬とは0.4秒差。2着ガイアフォースには0.1秒差まで迫ったが4着まで。マジックサンズは15番手から追い込んで8着という結果だったが、この2頭はともに中団よりも後ろからレースを進めるタイプ。先週末の馬場を見る限りでは、展開の助けが欲しいところが共通している。

シャンパンカラーは出負け気味のスタートから道中は8番手追走で14着に終わった。いつもより少し前のポジションから運んでいたが、決め手が求められる展開では見せ場がなかった。

ラヴァンダは4番手の外からレースを進めたが、直線に向いたところでは手応えがなくなって16着。案外な内容だったが、東京コースでは2走前のアイルランドトロフィー勝利をはじめ重賞でも好成績を残す。状態面に不安がなければ巻き返しがあってもいい。


中山金杯【データ:A レースレベル:C】

過去10年の成績【1-0-1-3】勝率20.0%、連対率20.0%、複勝率40.0%
・2024年サクラトゥジュールが優勝
・単回収率676%

【2026年レース回顧】
スタートしてからじわっと先頭に立ったピースワンデュックが1000m通過1:00.5というペースで逃げた。前3頭から少し離れた4番手で運んだカラマティアノスは残り600mというところで早めに仕掛け、ゴール前は後続の追い上げをハナ差凌いで重賞初制覇。勝ちタイムは2:00.3だった。

シリウスコルトは8番手を追走するも、序盤から行きたがる面を見せていた。そうした影響もあってか直線では一杯になってしまい13着という結果。今回は7戦前の六甲S2着以来のマイル戦出走となるが、中山金杯のレースぶりからも距離短縮で変わり身があってもいい。


京都金杯【データ:B レースレベル:C】

過去10年の成績【2-1-3-31】勝率5.4%、連対率8.1%、複勝率16.2%
・2025年はウォーターリヒトが勝利、メイショウチタンが3着
・複回収率127%

【2026年レース回顧】
好スタートからシンフォーエバーが楽に逃げるも12.6-11.1-11.6-12.1と落ち着き、800m通過は47.4。後半800mは46.3で11.7-11.6-11.5-11.5とスピードの持続力が求められる展開となった。

3番手からファーヴェントが押し切りを狙ったところに、道中5番手の外を追走していたハンデ56.5kgのブエナオンダがじわじわと差を詰めてアタマ差捉え切り、勝ちタイム1:33.7で重賞初制覇を飾った。近走内容からも着実に力をつけている印象を受ける。

トップハンデ58.5kgを背負っての出走だったトロヴァトーレは14番手からロスなく立ち回って上がり最速の末脚で伸びてきたが、展開も向かず勝ち馬から0.2秒差の4着だった。ダートを含めて近3走は後方からのレースが続くが、4走前の安田記念を除けば芝1600mでは堅実な走りを披露しており、能力上位。道中流れに乗って前進に期待したい。


阪神カップ【データ:C レースレベル:B】

過去10年の成績【0-0-2-7】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率22.2%
・複回収率146%

【2025年レース回顧】 好スタートを決めたジューンブレアが600m通過33.0で軽快に逃げるも、直線に向くといっぱいになって失速。好位追走から残り200mで先頭に立ったルガルに1番人気ナムラクレアが強襲して大接戦となったが、わずかにハナ差でルガルが勝利。勝ちタイムは1:19.0のレコード決着となった。

ミッキーゴージャスは後方3番手からレースを進めるも、1400mでは流れに乗り切れなかった印象で9着。2走前に今回と同じ舞台のキャピタルSを勝利しており、距離延長はプラスと言える。中団追走から馬群を縫って伸びた内容も好印象で、この時3着に負かした相手は京都金杯を制したブエナオンダ。巻き返しが期待できる要素は多い。


ミッキーゴージャス,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



有馬記念【データ:なし レースレベル:A】

過去10年で出走なし

【2025年レース回顧】
スタート後に先手を主張したコスモキュランダを制してハナに立ったのはミステリーウェイ。しかし、スタンド前に差しかかるとメイショウタバルが離れた外からポジションを押し上げ、2角から向正面に入るところで先頭に入れ替わり、コスモキュランダを含めた前3頭が後続を引き離す展開となった。

勝利したミュージアムマイルは道中11番手追走から、ゴール前までしぶとく粘っていたコスモキュランダを外から豪快に差し切り。勝ちタイムは2:31.5で決着した。

7番手のインコースからレースを進めたエルトンバローズは2周目の4角で鞍上の手が動き始め、直線に入ると後退。12着に終わったが、1600〜1800mを主戦場とするタイプでこの結果は度外視していい。

2走前のマイルCSは1、2着が先行タイプながら、2番手追走で5着。しかし、これは33秒台前半の瞬発力が求められたしまったことが敗因。先週末の馬場傾向からも先行力があることはプラスで、加えて東京コースに1600mと一変の条件は揃っている。直線で早めに抜け出す展開に持ち込みたい。


エルトンバローズ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

《関連記事》
【東京新聞杯】過去10年のレースデータ
【東京新聞杯】連覇狙うウォーターリヒト中心も混戦模様 データで浮上するのはブエナオンダ、エンペラーズソード
単回200%超!冬の中山で躍動する横山典弘、和生“親子” 冬に強い騎手、種牡馬を徹底検証