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【根岸S】中心はエンペラーワケア、オメガギネスら強力6歳世代 データは「武蔵野S」、「1400mOP」組に注目

2026/01/25 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見る根岸S,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

フェブラリーSの最重要ステップ

カランダガンが勝利したジャパンCから約2ヵ月。2開催ぶりに競馬が東京競馬場にやってくる。

2026年東京競馬の開幕を告げるのはフェブラリーSの前哨戦である根岸S。近年のダート戦線はサウジからドバイへという路線が固まりつつあり、サウジと日程が重なるフェブラリーSは以前ほどダートの超A級が出走しにくくなった。

それに比例するかのように根岸SとフェブラリーSの結びつきが強まってきた。23年レモンポップ、25年コスタノヴァは根岸Sから連勝で頂点に立った。

1400mと1600mの適性の違いを指摘され、嫌われる傾向があった時代を知るものとしては、その流れの変化に戸惑う部分はある。だが、そんなところで躓いてもいられない。いまやフェブラリーSにつながる最重要ステップレースであり、GⅠの検討材料としてしっかりとレースを分析していきたい。

ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の根岸Sを展望する。

人気別成績,ⒸSPAIA


人気別成績では、1番人気【5-2-0-3】勝率50.0%、複勝率70.0%と強力。東京ダート1400mはほかの距離と比べると、比較的波乱が起こりやすい舞台ではあるが、こと重賞となると話は変わる。1番人気で根岸Sを勝ち、フェブラリーSに向かった馬は【2-0-1-1】。ここを主役で勝ち切った馬はがぜん注目しなければならない。

以下、2番人気【2-1-4-3】勝率20.0%、複勝率70.0%、3番人気【1-3-0-6】勝率10.0%、複勝率40.0%と続き、6番人気に【2-2-0-6】勝率20.0%、複勝率40.0%と急所があるぐらい。3番人気以内と6番人気。データ上はこの4頭の組み合わせで馬券を的中する確率は高い。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢では4歳【3-2-2-11】勝率16.7%、複勝率38.9%、5歳【5-3-2-28】勝率13.2%、複勝率26.3%が一歩リードも、6歳【2-2-4-34】勝率4.8%、複勝率19.0%、7歳以上【0-3-2-54】複勝率8.5%とベテランも軽く扱えない。スピード勝負の舞台とはいえ、やはりダートはベテランも簡単には引き下がらない。

中京1400mオープン組には注意

今年の顔ぶれもエンペラーワケア、オメガギネスと6歳勢が上位候補。5歳インユアパレス、4歳ダノンフィーゴらが突き破れるのか。注目したい。

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別をみると、前走GⅠが【3-0-3-11】勝率17.6%、複勝率35.3%と抜けているが、ここはほぼチャンピオンズC組が占めており、今年はちょっと当てはまらない。

そこで前走GⅢ【4-3-0-27】勝率11.8%、複勝率20.6%に注目する。ここは武蔵野Sが【2-2-0-8】勝率16.7%、複勝率33.3%と優勢。ただし、武蔵野S4着以内【2-2-0-4】、5着なし、6着以下【0-0-0-4】と好走が基本条件にある。5着ロードフォンスはともかく、7着オメガギネスはちょっと危なっかしい。

もうひとつ前走カペラSは【2-1-0-17】勝率10.0%、複勝率15.0%。舞台替わり、距離延長と嫌われる要素が目立つものの、実際はそんなに数字は悪くない。だが、こちらも2着以内【2-1-0-2】、3着以下【0-0-0-15】とハードルは武蔵野Sより高い。8着チカッパは1200m中心の実績であり、手を出しづらいか。

前走OP/L・距離別成績,ⒸSPAIA


であれば、前走オープン・L【0-6-7-55】複勝率19.1%も検討しなければならない。ここは距離内訳で好走ゾーンを絞る。前走1400mが【0-4-6-38】複勝率20.8%と分母も多いが、好走馬の大半を占めており、注目すべきゾーンだ。

前走オープン・L、ダート1400m3着以内に絞ると【0-4-6-22】複勝率31.0%。ここを目安に絞ると、神無月Sを勝ったインユアパレス、ギャラクシーS1着ノーブルロジャー、霜月Sを勝ったウェイワードアクト、コールドムーンS1、2着ダノンフィーゴ、ドンインザムードが残る。

前走OP/L・1400m・コース別成績,ⒸSPAIA


前走1400m組をコース別に絞ると、阪神ダート1400【0-2-2-11】複勝率26.7%、東京ダート1400【0-2-0-9】複勝率18.2%、京都ダート1400【0-0-3-7】複勝率30.0%と続くが、中京ダート1400だけ【0-0-1-10】複勝率9.1%と数字的に物足りず、前記コールドムーンS組は注意が必要だ。

同コースの東京ダート1400の数字も気になるところで、なぜか左回りはあまり数字を残せていない。そうなると、ギャラクシーSを勝ったノーブルロジャーが浮上する。

昨秋の神無月Sは4着だが、前走の鋭い差し脚をみるかぎり、東京の末脚比べが向かないわけがない。芝の重賞ウイナーであり、出走叶えば、上がりが速い東京ダートでの見直しは必須だろう。

過去10年のデータから見る根岸S,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。

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