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京都芝内回りは単複回収率100%超、注意すべきは“クラスの壁” 岩田望来騎手のプラス条件、マイナス条件

2026/01/23 06:00
東大ホースメンクラブ
岩田望来騎手の条件別成績,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

重賞初制覇めざすディマイザキッドに騎乗

今週末は中山芝2200mでアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)が開催される。

冬の中山で開催される伝統の一戦。昨年は勝ち馬ダノンデサイル(次走ドバイシーマクラシック1着)を筆頭に、3着コスモキュランダ(有馬記念2着)、5着ライラック(エリザベス女王杯3着)、6着ビザンチンドリーム(春の天皇賞2着)など、数々の馬が後にGⅠで活躍を見せた。

今年はジョバンニ、ショウヘイ、ファウストラーゼンの明け4歳勢に対し、重賞で3戦連続2着のドゥラドーレス、日経賞以来の重賞制覇を狙うマイネルエンペラーら重賞実績豊富な古豪が立ちはだかるメンバー構成となった。

そして今回、有力馬の1頭であるディマイザキッドに騎乗するのが岩田望来騎手。本馬とのコンビでは通算2勝を挙げており、直近も毎日王冠4着にアルゼンチン共和国杯3着とGⅡ戦線で善戦している。

そこで今回は、岩田望来騎手の「プラス条件」「マイナス条件」をテーマに徹底検証を行う。なお、参照するデータは2021年1月23日〜2026年1月18日の直近5年分とする。


京都内回りで単複回収率100%超

岩田望来騎手の「プラス条件」,ⒸSPAIA


<岩田望来騎手の「プラス条件」>
・京都芝内回り【28-18-28-124】
勝率14.1%/連対率23.2%/複勝率37.4%/単回収率132%/複回収率107%

・芝1200m〜1400m【70-61-68-318】
勝率13.5%/連対率25.3%/複勝率38.5%/単回収率131%/複回収率99%

・ダート×前走4角5番手以内×7〜8枠【50-35-15-178】
勝率18.0%/連対率30.6%/複勝率36.0%/単回収率112%/複回収率72%

・ダートGⅢ【4-2-2-13】
勝率19.0%/連対率28.6%/複勝率38.1%/単回収率144%/複回収率88%

■京都芝内回り
京都芝は単回収率114%とベタ買いでプラス。1200m、1400m、2000m、2200mと4つの距離で単回収率100%超えを記録しており、スプリントから中距離まで幅広く活躍している。

なかでも優秀なのが京都内回りでの成績。外回りでは複勝率34.7%で複回収率72%に対し、内回りでは複勝率37.4%で複回収率は107%をマーク。単回収率も132%と妙味十分だ。

■芝1200m〜1400m
芝のスプリント戦に非常に強く、芝1200m〜1400mでは勝率13.5%、単回収率131%の好成績。中山、中京と騎乗経験がない函館を除く全ての競馬場のスプリント戦で単回収率100%超えを記録しており、スプリント戦ならほぼどこでも狙える。

特にGⅢで異様な強さを見せていて、その成績は【4-0-4-19】勝率14.8%、単回収率299%と圧巻の成績だ。特に昨年は4回出走して3回馬券内、そのうち1回は15番人気アブキールベイに1着。人気に関わらず要チェックだ。

■ダート×前走4角5番手以内×7〜8枠
ダートで逃げ・先行策を取った際は勝率21.3%、複勝率48.3%と非常に優秀な成績で、単回収率144%、複回収率106%と妙味もたっぷりだ。

ただし、「前走4角5番手以内」の条件だけでは勝率13.4%、単回収率68%と先行していた馬をただ狙うだけではプラスにならない。そこで「7〜8枠」を付け加えてみると勝率18.0%、単回収率112%に成績が向上。外枠に入ることで初めてプラス域を叩き出している。

■ダートGⅢ
昨年は全日本2歳優駿(JpnⅠ)をパイロマンサーで制したほか、ヤマニンチェルキで地方の短距離重賞を連勝、さらにブリーダーズゴールドCでは後のチャンピオンズC勝ち馬ダブルハートボンドを ライオットガールで撃破するなど、とにかく地方のダート重賞での活躍が目立った。

実は中央のダート重賞でも好成績を残しており、ダートGⅢでは勝率19.0%、単回収率144%とプラス域をマークしている。


京都芝にも苦手条件あり

岩田望来騎手の「マイナス条件」,ⒸSPAIA


<岩田望来騎手の「マイナス条件」>
・京都芝2400m以上【1-2-3-21】
勝率3.7%/連対率11.1%/複勝率22.2%/単回収率5%/複回収率34%

・芝×東京、中山【23-24-38-213】
勝率7.7%/連対率15.8%/複勝率28.5%/単回収率56%/複回収率77%

・GⅠ/GⅡ【5-10-11-131】
勝率3.2%/連対率9.6%/複勝率16.6%/単回収率43%/複回収率54%

■京都芝2400m以上
先ほどの章で京都芝が狙い目と紹介したが、実は京都芝でも2400m以上では苦戦が続いている。

とくに単回収率5%、複回収率34%と妙味が非常に薄く、馬券に絡んだ6回のうち4回は1番人気馬に騎乗していた。4番人気以下では【0-0-0-15】と全滅。京都の長めの距離で買えるようになるには、もう少し経験を積む必要がありそうだ。

■芝×東京・中山
芝ではさまざまな競馬場でまんべんなく好成績を残している騎手だが、並べてみると苦戦が目につくのが東京と中山だ。

東京芝【14-16-22-141】勝率7.3%、単回収率63%に中山芝【9-8-16-72】勝率8.6%、単回収率43%でいずれも単回70%未満。関西を主戦場としているため基本的には割引で良いが、ダートに関しては軽視禁物。東京ダートでは単回収率93%、中山ダートでは単回収率168%と一気に優秀な成績になる。

■GⅠ・GⅡ
これまで紹介してきたように、芝のスプリントGⅢやダートのGⅢでは顕著な活躍を見せているが、GⅡ以上となるとひとつ壁がある。

芝のGⅠ・GⅡでは【5-10-11-122】勝率3.4%、単回収率45%で、ダートのGⅠ・GⅡに関しては【0-0-0-9】で一度も馬券に絡むことができていない。


岩田望来騎手の条件別成績,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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