【AJCC】3つの激走条件から浮上 “GⅠ級”の力秘める古豪が好配の使者に

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極端な穴狙いは厳禁
アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)は別定のGII戦らしく、大波乱は少ないレースだ。直近10年で3連単が6桁配当になったことは僅か2回しかない。
ならば、極端な穴狙いは禁物。今回はバットを短く持ち、直近10年のAJCCにおいて、単勝10倍以上で馬券圏内の9頭をチェック。共通項を見つけ出し、好配プレゼンターとなる馬を指名したい。
■6歳以上の牡馬、セン馬(7/9頭)
該当9頭は全馬が牡馬、しかもうち7頭が6歳以上のベテランだった(※今年は牝馬の登録はなし)。18年には8番人気だった8歳のマイネルミラノが3着、22年には11番人気だった7歳のマイネルファンロンが2着に健闘しているので、年齢で評価を下げることは避けたい。
ちなみに単勝10倍以上の4歳馬は【0-0-0-4】。サンプル数が少ないとはいえ、ウインマリリンやビザンチンドリームといった実力馬が馬券圏外に沈んでいるので手を出しづらい。
<今年の該当馬>
・アウスヴァール
・アルビージャ
・エヒト
・サンストックトン
・チャックネイト
・ドゥラドーレス
・ニシノレヴナント
・ノースブリッジ
・ホウオウノーサイド
・マイネルエンペラー
・マイネルメモリー
・マテンロウレオ
■芝2200mの「特別戦勝ち」or「重賞で0秒6差以内」実績(8/9頭)
芝2200mというメジャーではない舞台設定だからこそ、距離実績には注目したい。穴馬も例外ではなく、該当9頭中8頭には芝2200mで特別戦勝ちor重賞で0秒6差以内の実績あり。唯一の例外となる22年3着のボッケリーニは芝2200mが未経験だった。
<今年の該当馬>
・アウスヴァール
・アルビージャ
・エヒト
・サンストックトン
・ショウヘイ
・チャックネイト
・ディマイザキッド
・ドゥラドーレス
・ニシノレヴナント
・ノースブリッジ
・マイネルエンペラー
・マテンロウレオ
■前走重賞で6着以内(7/9頭)
人気薄といっても上がり馬が活躍したり、頻繁に“ガラリ一変”が決まったりするわけではない。該当9頭の前走はいずれも重賞で、そのうち7頭が2~6着に善戦していた。なお、休み明けについては、データ上は特に気にする必要はない。
<今年の該当馬>
・ディマイザキッド
・ドゥラドーレス
・マテンロウレオ
買い材料そろった1頭
買い材料そろった1頭
前述した3つの関門を突破したのは、ドゥラドーレスとマテンロウレオの2頭だ。このうち、想定人気の段階でドゥラドーレスは上位人気が確実視されている一方、マテンロウレオは配当妙味のある存在といえる。
昨年は単勝24.3倍の6番人気だったが、好位からしぶとく脚を使い、ダノンデサイルから3/4馬身差の2着に健闘。乗り難しい印象があるものの、噛み合えばGI級とも伍して戦える力を秘めている。
AJCCは古くはエアシェイディやネヴァブション、最近ではラストドラフトやボッケリーニがそうだったように、リピーターの活躍が目立つレース。加えて鞍上(予定)はこのレースで史上最多の7勝を挙げている“AJCCマイスター”横山典弘騎手だ。
ここまで買い条件がそろったのであれば、自信を持って軸に指名したい。馬券は3連複が本線。ドゥラドーレス絡みを厚めに手広く流したい。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
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