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【日経新春杯】上がり3F5位以内は複勝率45.1% 京大競馬研の本命はゲルチュタール

2026/01/18 06:00
京都大学競馬研究会
日経新春杯 上がり3F5位以内馬の成績,🄫SPAIA,インフォグラフィック

ⒸSPAIA

実力馬13頭が激突

1月18日(日)に日経新春杯(GⅡ)が行われる。昨年は中京での代替となったが、今年は京都競馬場に戻る。競馬場だけでなく距離も異なるため注意したい。メンバーは昨年の菊花賞4着ゲルチュタール、エリザベス女王杯3着ライラックを筆頭に、4歳から7歳までの13頭。今年最初のGⅡレースで勝ち星を挙げ、春のGⅠシーズンへ弾みをつけたいところだろう。

以下では、本レースが行われる京都芝2400mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

地力の高い差し足確かな馬が好走

まずは京都芝2400mのコース形態をみる。4コーナーポケットからスタートし初角までの距離は約600m。外回りを使用する。平坦な1~2コーナーを回ると向正面は約500m。向正面半ばから徐々に坂を上り、3コーナーで頂上を迎え、4コーナーにかけて下る。最後に約404m(Aコース使用時)の平坦な直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約600mとかなり長い点だ。先手争いは長引きやすく序盤のペースは流れやすい。1~2コーナーに入るとペースは落ち着き、緩やかな上り坂がある向正面でもペースは上がりにくい。

加速していくのは3コーナーの頂上から。中盤で脚を溜めた先行勢がここからの下り坂で一気に加速する。最終直線に入るまでに後方勢が先行勢とのポジション差を埋めにくい。

それでもこのコースの場合は、初角までの距離が長く序盤の先行負荷が大きいこと、直線の長い外回りを使用することから、持続力勝負を得意としない馬や、地力のない先行馬は直線半ばでいっぱいになる。

したがって、中団〜後方を追走した、地力の高い差し脚確かな馬が順当に好走しやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。

連対20頭中18頭が上位の末脚

日経新春杯、上がり5位以内馬の成績,ⒸSPAIA


<日経新春杯 上がり3F5位以内馬の成績>
【9-9-5-28/51】
勝率17.6%、連対率35.3%、複勝率45.1%、
単勝回収率117%、複勝回収率106%
※京都開催の直近10回

この傾向は数字にも表れている。京都開催の日経新春杯における上がり3F5位以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。

勝ち馬10頭中9頭、連対馬20頭中18頭、馬券圏内30頭中23頭を該当馬が占めている。連対に関してはメンバー上位の末脚を使うことがほぼ必須条件と言ってもいい。

また、今年は出走馬が全13頭と比較的少頭数になる。普段、多頭数で大外を回して差し届かない不器用な馬にもチャンスが生まれやすい。これらの点も踏まえて展開予想をしていく。

距離延長馬が多く引き締まったペースに

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が4頭と、出走馬全13頭に対して少なくない。13頭中8頭が距離延長馬であり、序盤のコース形態とも相まって引き締まったペースになる。

この展開で恵まれるのは、中団を追走する地力の高い差し脚確かな馬だ。絶対的な逃げ馬が不在のため、前が壊滅するようなペースにはならない。

京都開催の直近10回の勝ち馬のうち、4角10番手以下から勝利したのは1頭のみ。今年も一定程度の追走力が必要になる。最後方から一気に差し切るのは至難の業だ。

また、各馬の地力が順当に発揮されやすい展開でもある。メンバー上位の末脚が使える馬を評価しつつも、地力次第で先行馬の残り目にも注意して印を打っていきたい。

現4歳世代のレベルと菊花賞の内容を評価

◎ゲルチュタール
ハイレベルな現4歳世代屈指の実力馬。前走の菊花賞は好スタートを決めるも内枠主導の隊列で後ろに下げ9番手での追走。コーナー通過順位9-9-12-8と道中のマクリによって一度位置を落としながらもじっと我慢。3コーナーの坂の頂上から進出し始め、馬群の外を回して上がり3F3位の脚を使い0.4秒差4着。下り坂で外目を動いていける京都適性の高さを見せた。

ミュージアムマイル、マスカレードボールを筆頭に、現4歳世代の中長距離路線はかなりハイレベル。ハイレベル戦だった青葉賞3着の後、2、3勝クラスを軽く連勝しているように、今回のメンバーでは地力最上位だ。

前走からの斤量減、坂井瑠星騎手の継続騎乗も大きなプラス材料だ。5枠6番の好枠から中団内目を追走し、スムーズな追い出しで前走見せた京都適性を発揮できれば勝ち負け必至とみる。

◯コーチェラバレー
前走の2勝クラスは好スタートから先行。道中位置を落とすも高い機動力を見せ、上がり3F2位の脚を使い0.2秒差の快勝。能力が一頭だけ違った。

2走前の菊花賞は最内枠から後方内ラチ沿いを追走。3~4コーナーで外に持ち出せず、直線でも前が壁になり外に進路を切り替えるロスがありながら、上がり3F6位の脚を使い0.6秒差7着。着順、着差以上に評価できる内容だった。

ゲルチュタールとは0.2秒差だったが、道中のスムーズさと今回の斤量3kg差を考えれば逆転のチャンスは十分にある。2走前よりもスムーズに追い出してメンバー上位の末脚を引き出すことができれば好走可能だ。

▲ヤマニンブークリエ
安定した先行力と堅実な末脚を兼ね備える。菊花賞は好スタートから1000m通過60.8秒のミドルペースを2番手で追走。決してハイペースではなかったが、コーナー通過順位2-2-6-8と位置を落としていき、そのまま伸びず2.4秒差16着。距離が適性外だった潰れ方で、度外視可能な敗戦だ。

注目は2走前のセントライト記念。内目をスムーズに立ち回った本馬と馬群の大外を回したミュージアムマイルでは能力差があるものの、天皇賞(秋)2着、有馬記念優勝馬と同じ上がりを使い0.1秒差2着。3着馬レッドバンデも菊花賞で5着だったようにハイレベル戦だ。本馬も今回のメンバーでトップクラスの能力を持っている。

適性のある距離に戻し、斤量減を生かして先行できれば、この馬の地力なら十分に前で残せる。前走の大敗で高いオッズ妙味も見込まれる。

△ライラック
エリザベス女王杯はややハイペース、差し有利の展開が向いたとはいえ、4角16番手からレガレイラ(有馬記念4着)と並ぶ上がり最速の脚で0.4秒差3着。能力の高さを示した。

追走力不足の本馬にとって待望の2400mへの距離延長。比較的少ない頭数と斤量減を味方に、メンバー最上位の末脚をスムーズに発揮できれば。

×サブマリーナ
前走の京都大賞典は終始外を回しながらドゥレッツァのマクリと直線入り口で挟まれる不利に苦しめられた。高いオッズ妙味が見込まれる。中団~後方からメンバー上位の末脚を使った2、3走前の内容だけ走れば。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△馬連3点、◎-◯▲-◯▲△×3連複5点で勝負する。

▽日経新春杯予想▽
◎ゲルチュタール
◯コーチェラバレー
▲ヤマニンブークリエ
△ライラック
×サブマリーナ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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