【京都金杯】西の金杯は2年ぶり京都開催 重賞健闘キープカルム、非重賞組はブエナオンダら注目

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西の金杯は人気も年齢も横一線
西の金杯が京都で行われるのは2年ぶり。過去10年で4回は中京で行われており、ようやく関西圏のスケジュールが従来の形に戻ってきた。
京都金杯はかつて、中山と同じく芝2000mで行われた。その最後は1999年。ヒカリサーメットが勝ち、2着ブリリアントロード、3着はカネトシガバナーだった。
翌年から芝1600mに条件を変え、中山金杯との差別化を図った。マイル元年の勝ち馬はキョウエイマーチ。その初仔ヴィートマルシェからサンブルエミューズ、ナミュール、ラヴェルとつながり、マルシュロレーヌはブリーダーズカップディスタフを勝った。現代に枝葉を広げる名牝系だ。
ダンシングブレーヴの激しさとスピードを受け継いだキョウエイマーチが京都金杯を圧勝してから26年。今年も淀の外回りから中央競馬の幕が開く。データは中京4回を含め、過去10年分を使用する。

1番人気【2-0-2-6】勝率20.0%、複勝率40.0%や2番人気【0-2-3-5】複勝率50.0%など、同日の中山金杯と比べると、こちらは少し人気馬の信頼度が落ちる。
8番人気以内はほぼ互角の数字を残し、10番人気以下も【1-2-3-69】勝率1.3%、複勝率8.0%と好走馬を送っており、馬券妙味なら断然、京都金杯だ。中山は手堅く、京都は少し冒険心を出して馬券検討しよう。

年齢も4~6歳は横一線。4歳【3-3-3-28】勝率8.1%、複勝率24.3%に対し、5歳【3-3-2-31】勝率7.7%、複勝率20.5%に6歳【3-2-4-38】勝率6.4%、複勝率19.1%。3世代の力は拮抗している。
また、7歳以上も【1-2-1-38】勝率2.4%、複勝率9.5%と決して見劣らず、年齢で評価に差を付けてしまうのは危険だろう。5歳は単勝回収率が100%を超えており、6歳は複勝回収率が高い。人気の4歳に対抗する5歳以上という図式だ。
前走重賞とオープンの違い
重賞実績ならしらさぎステークスを勝ち、中京記念5着や富士ステークス6着など大きく崩れていないキープカルムだろう。
ほかにもポートアイランドステークスを勝ったヤマニンサンパなど、ベテラン勢も元気であり、今年も比較の難しい混戦が予想される。

前走クラス別でも、重賞は【4-7-4-80】勝率4.2%、複勝率15.8%なので、決して抜けていない。OP・L経由も【5-3-4-50】勝率8.1%、複勝率19.4%で3勝クラス【1-0-2-7】勝率10.0%、複勝率30.0%など、どのルートからも好走馬を出す。

まずは分母も大きい前走重賞組から。着順の内訳をみると好走馬も決して悪くないが、6~9着【1-4-2-19】勝率3.8%、複勝率26.9%や10着以下【2-2-1-45】と敗退馬も軽く扱えない。
「前走マイル重賞」×「6着以下」は【3-4-1-34】勝率7.1%、複勝率19.0%。中京【3-2-0-13】に対して京都【0-2-1-21】なので、中京特有のデータである可能性もあり、取り扱いには注意してほしいが、凡走組の巻き返しに警戒したい。

前走OP・Lは1600mに限ると【4-3-3-35】勝率8.9%、複勝率22.2%と少し確率が上昇する。その着順内訳は重賞とは対照的で、1着【1-2-1-8】勝率8.3%、複勝率33.3%など5着以内【4-3-2-18】に対し、6着以下は【0-0-1-17】。こちらは掲示板が境目になる。
今年はブエナオンダ、ヤマニンサンパらが候補。重賞とは傾向が異なる点は覚えておこう。
前走3勝クラスの昇級組は、中4~8週なら【1-0-2-3】勝率16.7%、複勝率50.0%。続戦でも休み明けでもなく、適度に間隔をとった計画的な出走であれば、買い。レース間隔で陣営の意図の馬の状態を推理しよう。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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