【中山金杯】「前走重賞組×斤量」がカギ GⅡ2着から臨むアンゴラブラックに注目

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金杯が行われた最多曜日は?
中央競馬の幕開け金杯デーは1月5日。曜日ではなく日付によって開催日が決まる唯一のレースも、最近は曜日の並びに対応するようになった。2026年は1月4日日曜日に中央競馬は開催初日を迎える。
グレード制が導入された1984年以降、1月5日が日曜日だった年を除くと、日曜日の金杯は過去3回。1985年1月6日、2009年1月4日、2015年1月4日に行われた。
1985年は1日繰り下げる形をとった。ちなみに5日土曜日は開催こそあったが、金杯を行っていない。土日休みの週休2日制の定着がまだ半ばだったからだろうか。この年の勝ち馬は1番人気スズパレード。2着に15番人気リキサンパワーが入った。
4日に繰り上げられた09年は4番人気アドマイヤフジが勝ち、3連単は23万円を超えた。15年は4番人気ラブリーデイが当時のコースレコードで優勝。その後、GⅠ・2勝をあげた。3連単は16,690円と堅かった。
ちなみに84年以降、金杯が行われた曜日のうち最多は日曜日の10回。2位は土曜日の8回で、5日が金曜日だと翌日に動くパターンもある。
逆に最少は月曜日と金曜日の3回。月曜日はアサカディフィートが勝った04年が最後。最後の金曜金杯は01年カリスマサンオペラが勝った年。どちらも鞍上は中舘英二騎手(現調教師)だった。懐かしい。
ここからは過去10年分のデータを使用し、2026年の中山金杯を展望する。

「一年の計は金杯にあり」などというが、冷静に考えると、真冬に中山で行われるハンデ戦であり、決して簡単ではない。
とはいえ、近年は比較的人気サイドの決着が多く、1番人気【4-0-2-4】勝率40.0%、複勝率60.0%をはじめ、勝ち馬は5番人気以内から出現。複穴も6番人気【0-3-1-6】複勝率40.0%、7番人気【0-3-0-7】複勝率30.0%ぐらいまで。
基本線、正月早々大振りしてはいけない。ただし、10番人気以下【0-0-3-69】複勝率4.2%と、多少、波乱の可能性も残る。決してガチガチではないのも、いかにも真冬の中山重賞らしい。

年齢の傾向をみると、4歳【3-3-2-20】勝率10.7%、複勝率28.6%、5歳【3-3-2-22】勝率10.0%、複勝率26.7%が確率上位。ただ、6歳も【3-4-4-36】勝率6.4%、複勝率23.4%と負けていない。
1月1日を迎えると、一斉に年齢を重ねるサラブレッドの世界で、1月の年齢は気にしなくていい。先月まで5歳馬だった馬を6歳だからと軽視するのは危険この上ない。
複穴なら「前走重賞×斤量減」も一考
今年のメンバーを見渡すと、前走GⅡ2着アンゴラブラックが目立つぐらい。福島記念組が多数参戦しており、力関係の見極めが例年以上に難しそうだ。

前走クラス別では、確率こそ低いが、前走重賞が【6-7-4-86】勝率5.8%、複勝率16.5%であり、中心に考えていい。ざっくりとその斤量別成績を出すと、ハンデ戦で斤量が増えた馬は【4-2-1-22】勝率13.8%、複勝率24.1%と目立つ。
ハンデを課される=ハンデキャッパーが実力を認めた。と考えるなら、重ハンデはむしろプラスと考えていい。
一方で、斤量が減った馬も【1-4-1-20】勝率3.8%、複勝率23.1%と複勝圏内なら互角。ハンデ戦以外の別定ないし定量戦経由の斤量減が【1-4-1-19】であり、関西圏の重賞だと【1-4-1-12】。このパターンがいれば、複穴として買い目に入れたい。
前走鳴尾記念だったウエストナウが57キロより軽かった場合はチャンスだろうか。京都巧者で急坂対応はカギを握りそうだが、はたしてデータにハマるか。

前走重賞かつ斤量が増えた馬の着順内訳をみる。当然、前走好走の成績がよく、4着以内なら【3-2-1-8】。5着以下【1-0-0-14】なので、なんやかんや前走重賞で好走した勢いには素直に乗ろう。斤量が増えていても大丈夫だ。
アイルランドT2着アンゴラブラックはたとえ55キロ以上でも買える。中山は【2-1-0-1】。小回り適性も問題ない。牝馬の重ハンデが嫌われるならむしろ買いではないか。
ただし牝馬の中山金杯優勝は01年カリスマサンオペラが最後。斤量は50キロの超軽量だった。金曜金杯最後の年以降、24年間、勝っていない。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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