SPAIA競馬
トップ>ニュース>【有馬記念】3着以内の9割は同年の国内GⅠ5着以内 東大HCの本命はダノンデサイル

【有馬記念】3着以内の9割は同年の国内GⅠ5着以内 東大HCの本命はダノンデサイル

2025/12/27 17:00
東大ホースメンクラブ
有馬記念過去10年の同年GⅠの実績別成績,🄫SPAIA

ⒸSPAIA

今年を締めくくる秋のグランプリ開幕

日曜日、中山競馬場でGⅠ・有馬記念が行われる。連覇を狙うレガレイラや春秋グランプリ制覇を目指すメイショウタバル、ジャパンC3着ダノンデサイル、ラストランとなるジャスティンパレスやタスティエーラなど、フルゲート16頭が出走する。

有馬記念が中央のラストGⅠとなるのは2020年以来。1年を締めくくるグランプリを的中させて気持ちよく年を越したい。過去10年のデータから馬券を検討していく。

同年のGⅠ実績を深掘り

有馬記念の同年GⅠ実績別成績,ⒸSPAIA


<有馬記念 同年のJRAGⅠ実績別成績>
同年のGⅠで5着以内あり【9-8-10-64】勝率9.9%/連対率18.7%/複勝率29.7%
→その際が5番人気以内【9-7-9-52】勝率11.7%/連対率20.8%/複勝率32.5%
同年2000mGⅠで5着以内【5-3-2-26】勝率13.9%/連対率22.2%/複勝率27.8%
同年2400mGⅠで5着以内【7-4-5-17】勝率21.2%/連対率33.3%/複勝率48.5%

昨年は3連単19万6520円という配当になったが、有馬記念で10万馬券が出たのは9年ぶり。近年は堅く決まることが多く、3連単配当が1万円を切った年も3回ある。

実績面に注目すると、「同年の国内GⅠで5着以内がある馬」が【9-8-10-64】と馬券圏内の9割を占めている。それを満たさなければ【1-2-0-65】とほぼノーチャンスと言える状況だ。好走例は25年シャフリヤール、17年クイーンズリング、15年ゴールドアクターの3頭だが、シャフリヤールは海外GⅠで2回の馬券圏内があったし、残る2頭は前年の秋にGⅠ好走歴があった(クイーンズリングはエリザベス女王杯1着、ゴールドアクターは菊花賞3着)。

今回のメンバーで今年GⅠ実績がないのはシンエンペラー、シュヴァリエローズ、コスモキュランダ、ミステリーウェイ、アドマイヤテラ、アラタ。シンエンペラーとアドマイヤテラは昨年の秋に好走歴があるパターンだが、全て消してしまってもいいかもしれない。

同年のGⅠ実績がある組をさらに絞り込む。まず、その5着以内に入った際が5番人気以内なら【9-7-9-52】複勝率32.5%、6番人気以下なら【0-1-1-26】同7.1%。人気を背負った上で好走したことに価値がある。

菊花賞13番人気3着のエキサイトバイオや、宝塚記念7番人気1着のメイショウタバルは、今回も好走できるか疑問符が付く。なお、ジャスティンパレスのようにどちらにも該当する馬は【0-0-0-14】(有馬記念で5番人気以内に推された馬も9頭いる)とこちらも厳しいデータだった。

5着以内に入ったGⅠの距離別に分けると、1600m【0-1-0-5】複勝率16.7%、2000m【5-3-2-26】複勝率27.8%、2200m【3-2-2-34】複勝率17.1%、2400m【7-4-5-17】複勝率48.5%、3000m【2-1-2-8】複勝率38.5%、3200m【1-2-3-15】複勝率28.6%となっている。

1600m組の苦戦は分かるが、2200mGⅠで結果を出した馬の複勝率が悪い。該当レースはエリザベス女王杯【1-1-1-13】と、宝塚記念【2-1-1-22】。前者はメンバーレベルの問題だろうが、宝塚記念組の不振は意外だ。

22年にはタイトルホルダーが宝塚記念1着→有馬記念2番人気9着。23年ジャスティンパレスが宝塚3着→有馬1番人気4着、スルーセブンシーズが宝塚2着→有馬3番人気12着。昨年もベラジオオペラが宝塚3着→有馬3番人気4着と、人気馬が馬券圏外に敗れている。レガレイラ、メイショウタバルに黄色信号だ。

最も好走率が高かったのは2400m組。4年連続で勝ち馬を出し、単複回収率は100%を超える。今年の実績からはダノンデサイルが最適であると考える。

また2000mGⅠ実績馬も上々で、同年皐月賞3着以内馬は【3-1-1-5】複勝率50.0%、天皇賞(秋)3着以内馬は【4-1-1-7】同46.2%だ。ミュージアムマイルも狙う価値がある。

枠順についての考察

有馬記念の枠順別成績,ⒸSPAIA


<有馬記念 枠順別成績>
7~8枠【0-3-2-35】勝率0.0%/連対率7.5%/複勝率12.5%
→6番人気以下【0-3-1-26】勝率0.0%/連対率10.0%/複勝率13.3%
1~4枠で6番人気以下【1-2-1-51】勝率1.8%/連対率5.5%/複勝率7.3%

「有馬記念は内枠有利」という話は人口に膾炙して(広く知れ渡って)いるが、直近の2年は8枠16番のスターズオンアース、シャフリヤールが2着に入った。改めて枠順傾向を確認する。

1枠【1-1-2-15】
2枠【0-2-1-17】
3枠【2-1-1-16】
4枠【3-0-2-15】
5枠【3-2-1-14】
6枠【1-1-1-17】
7枠【0-1-1-18】
8枠【0-2-1-17】

勝ち馬は3~5枠に集中しており、7、8枠は未勝利、複勝率10%台と低調だ。ただし、7~8枠には5番人気以内の馬が計10頭しかいなかったことにも留意したい。

また、6番人気以下の成績で見ると、1~4枠【1-2-1-51】複勝率7.3%に対し、7~8枠【0-3-1-26】同13.3%でむしろ外枠が優勢となっている。枠順で実力以上に人気を集める馬より、外枠を過度に嫌われた有力馬が狙い目だ。実際、昨年シャフリヤールはドバイシーマクラシック2着、BCターフ3着の実績にもかかわらず10番人気だった。後から見れば過小評価だった印象はある。

秋2戦は不甲斐ない着順に終わったものの、4月にGⅠ・2勝目を挙げたタスティエーラに注目してみたい。

前走3着も高評価

◎ダノンデサイル
昨年のダービー馬。有馬記念では逃げて3着に粘っている。今年のドバイシーマクラシックの内容が素晴らしく、カランダガン(ヨーロッパ年度代表馬、ジャパンC勝利)に1.28馬身差をつけての快勝だった。

ジャパンCは3着も、帰国初戦で上位2頭がレコードタイムの決着だった。インターナショナルS大敗による不安を払拭するには十分だった。今回はジャパンCの上位陣と比べ、メンバーレベルが落ち着いている。ほかに引っ張ってくれる逃げ馬がいて競馬もしやすい。昨年より前進できる。

◯レガレイラ
昨年の有馬記念でダノンデサイルらを相手に勝利。それまで追込一辺倒の脚質だったが、中団につけられていた。しかし3歳牝馬で斤量54kgに助けられた面も大きく、外を回ったシャフリヤールとハナ差だった。この秋は2連勝を挙げたが、ともにメンバーレベルは一線級と言い難く、現状今回のメンバーでの力関係は不明だ。

鞍上のルメール騎手は過去10年で【2-3-2-3】複勝回収率145%、3枠5番の好枠と加点材料も多いが、それを加味しても2番手まで。

▲ミュージアムマイル
皐月賞で断然人気のクロワデュノールを差して勝利。古馬も交えて戦った天皇賞(秋)でも上がり3ハロン32秒3の脚を使い2着(勝ち馬マスカレードボールは次走ジャパンC2着)といい走りを見せた。

懸念は距離。2400mのダービーで6着に敗れており、レース後は「距離が長い」旨のコメントもあった。ただ、後方から差してきたのは5着エリキング(菊花賞2着馬)くらいで、ポジションが後ろすぎた面もある。距離だけが敗因とは断定できない。

以下、ジャスティンパレス、タスティエーラまで印を回す。馬券は◎軸の馬連と3連複で勝負する。

▽有馬記念予想▽
◎ダノンデサイル
◯レガレイラ
▲ミュージアムマイル
△ジャスティンパレス
×タスティエーラ

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

《関連記事》
【有馬記念】宝塚記念勝ち馬メイショウタバル、ダービー馬タスティエーラは消し ハイブリッド式消去法
【有馬記念】過去10年のレースデータ
【有馬記念】史上初の牝馬連覇へレガレイラが挑む 上昇ムード漂うダノンデサイルが待ったをかける