橋口慎介厩舎とのタッグで単回200%超!中山は芝ダ問わず割引 松山弘平騎手のプラス条件、マイナス条件

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2歳マイル王決定戦
今週末は阪神芝1600mで朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)が開催される。
2歳マイル王を決める一戦に、今年は新潟2歳Sを4馬身差で圧勝したリアライズシリウス、デイリー杯2歳Sで3着以下を5馬身以上引き離すマッチレースを演じたアドマイヤクワッズとカヴァレリッツォ、京王杯2歳Sを3馬身差で快勝したダイヤモンドノットなど、非常に楽しみなメンバーが揃った。
なかでも注目したいのがエコロアルバだ。サウジアラビアロイヤルカップでは最後方から上がり33.2秒の豪脚を使って1馬身差の快勝。この時の3着馬ゾロアストロは東京スポーツ杯2歳Sで2着、7着アスクエジンバラも京都2歳Sで2着に巻き返しており、メンバーレベルも高い一戦だった。
そんなエコロアルバに騎乗予定となっているのが松山弘平騎手。スターアニスとのコンビで阪神ジュベナイルフィリーズを制した鞍上とともに、無敗でのGⅠ制覇に挑む。
そこで今回は、松山弘平騎手の「プラス条件」「マイナス条件」をテーマに徹底検証を行う。なお、参照するデータは2022年12月17日〜2025年12月14日の直近3年分とする。
中京ダートで単回121%

<松山弘平騎手の「プラス条件」>
・中京ダート【40-30-30-160】
勝率15.4%/連対率26.9%/複勝率38.5%/単回収率121%/複回収率88%
・ダート1700m以上×GⅢ【3-1-1-8】
勝率23.1%/連対率30.8%/複勝率38.5%/単回収率182%/複回収率160%
・橋口慎介厩舎【23-19-6-49】
勝率23.7%/連対率43.3%/複勝率49.5%/単回収率243%/複回収率100%
・芝1600m【33-30-25-204】
勝率11.3%/連対率21.6%/複勝率30.1%/単回収率114%/複回収率69%
※集計期間:2022年12月17日〜2025年12月14日
■中京ダート
松山弘平騎手は期間内の全体成績でも芝の勝率12.5%、単回収率74%に対してダートは勝率15.0%、単回収率85%とダートが狙い目だ。
特に素晴らしいのが中京ダートの成績。単回収率は121%でベタ買いOKだ。なかでも中京ダート1800mでは【22-5-12-67】勝率20.8%、単回収率199%と圧巻の成績を残している。
■ダート1700m以上×GⅢ
得意のダートのなかでは短距離よりも中距離が得意。1600m以下は勝率13.2%、単回収率76%なのに対し、1700m以上では勝率17.0%、単回収率94%となっている。
特に1700m以上のGⅢでは【3-1-1-8】単回収率182%、複回収率160%と妙味抜群。今年もアウトレンジ(平安S/4人気1着)やドンインザムード(レパードS/5番人気1着)のほか、昨年はマリオロード(プロキオンS/12人気3着)と大穴でも存在感を発揮しており要警戒だ。
■橋口慎介厩舎
調教師別成績では橋口慎介師との相性が抜群。このタッグと言えばパンジャタワーで今年のNHKマイルカップを制している。
狙い目は別の騎手から松山騎手へ乗り替わった時。【8-6-3-14】勝率25.8%、単回収率は416%と妙味たっぷりだ。
このほか、杉山晴紀厩舎×芝【19-8-7-32】単回収率119%、池添学厩舎×芝【12-8-11-24】単回収率133%、堀宣行厩舎×芝【7-8-2-22】単回収率119%などが好成績となっている。
■芝1600m
芝で狙うならマイル戦。芝の距離別成績を見ると、1600mが唯一の単回収率100%超え(114%)となっている。思えば今年のGⅠ勝ち2つもNHKマイルCと阪神JFで、今週も大きな期待がかかる。
なお、特に優秀なのが京都芝1600m【11-6-9-57】勝率13.3%、単回収率193%や、東京芝1600m【6-6-2-32】勝率13.0%、単回収率149%といったところ。今年の開催は終了してしまったが、来年に向けて覚えておきたい。
芝ダート問わず中山は割引

<松山弘平騎手の「マイナス条件」>
・中山芝【5-10-2-55】
勝率6.9%/連対率20.8%/複勝率23.6%/単回収率41%/複回収率57%
・中山ダート【3-4-4-44】
勝率5.5%/連対率12.7%/複勝率20.0%/単回収率37%/複回収率48%
・芝2400m以上【4-5-15-71】
勝率4.2%/連対率9.5%/複勝率25.3%/単回収率15%/複回収率49%
※集計期間:2022年12月17日〜2025年12月14日
■中山芝
芝の場所別成績では、主要4場のなかで唯一勝率10%を下回っているのが中山芝(6.9%)だ。
特に中山芝1600mでは【1-2-0-14】単回収率21%、複回収率41%と苦戦が続いている。“芝のマイル戦”はプラス条件で紹介したところだが、中山芝は例外であるようだ。
■中山ダート
続いてダートの場所別成績を見てみると、ここも中山だけ主場4場のなかで勝率10%を下回っている。芝・ダートを問わず中山は割引と覚えておきたい。
特に内枠で苦戦が目立ち、1〜4枠では【1-0-1-22】単回収率23%、複回収率28%となっているので要注意。
■芝2400m以上
芝の長めの距離もマイナスデータが見つかった。なかでも4番人気以下では【0-3-10-56】と勝ち星がなく、7番人気以下では【0-0-0-28】と馬券に一切絡めていない。人気次第ではバッサリ切って勝負するのが得策だ。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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