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【朝日杯FS】重賞勝ち馬エコロアルバ、ダイヤモンドノットは消し ハイブリッド式消去法

11時間前
久保田大五郎
『キャリア4戦以上』かつ『前走馬体重479kg以下』の成績,ⒸSPAIA

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5つのデータから絞れた馬は?

先週に続き、今週もメインカードは2歳のGⅠ。阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークスが行われる。いつも通り過去10年のデータを用いて、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。

今年はフルゲートぴったりの18頭が登録。阪神ジュベナイルフィリーズに出走したスウィートハピネスなど回避濃厚な馬もいるが、とりあえず全18頭を対象として進める。


『前走3着以下』×『前走が東京以外』★0.0%★

まずはいつも通り前走着順をキーにして絞り込みを開始する。標的は「前走3着以下」の馬で、その成績は【0-1-1-48】複勝率4.0%。この時点で消去してもいいくらいだ。

巻き返した2例を見ると、それぞれ京王杯2歳S3着、東スポ杯2歳S7着からの参戦だった。つまり前走が東京以外だと【0-0-0-24】と全滅。これを最初のデータとして採用する。

ここではデイリー杯2歳S組から3着アイガーリー、6着グッドピースが消去となった。着差的にも完敗で、再戦となるアドマイヤクワッズ、カヴァレリッツォの2頭とは勝負付けが済んでしまった。

【今年の該当馬】
・アイガーリー
・グッドピース
・スウィートハピネス


『前走が重賞以外』×『前走3番人気以下』★0.0%★

続いては前走のクラスに注目する。前走で重賞以外のレースに出ていた馬は【5-2-5-65】複勝率15.6%で、この数字自体はそこまで悪くない。

ただし、その前走で3番人気以下だった馬は【0-0-0-36】と馬券絡みがない。重賞以外のレースでも人気にならないようでは、このGⅠを勝ち負けするのは難しいようだ。

以下の6頭がここで脱落する。いずれもこれまでのパフォーマンスに特筆する事項は見当たらず、順当に消して問題ないだろう。

【今年の該当馬】
・コスモレッド
・コルテオソレイユ
・ゴーゴーリチャード
・サンブライト
・ホワイトオーキッド


『キャリア4戦以上』×『前走馬体重479kg以下』★2.9%★

今度はキャリア別成績。朝日杯FSはキャリアの浅い馬が活躍する傾向にある。3戦以下【9-10-7-83】複勝率23.9%に対し、4戦以上だと【1-0-3-49】同7.5%と明暗が分かれている。

キャリア4戦以上のうち、前走時馬体重が479kg以下だった馬は【0-0-1-34】同2.9%と特に不振だった。馬格がない馬にとって2歳12月でもう5戦目(以上)というローテは堪えるようだ。

新たに3頭が消去行き。京王杯2歳Sを勝ったダイヤモンドノットがここで消えた。前走は3馬身差の完勝だが、自身も含め全馬が収得賞金400万円の1勝馬という手薄なメンバー構成でもあった。「実質1勝クラス」を勝っての参戦と考えると、あまり強調できる実績ではない。

【今年の該当馬】
・(コルテオソレイユ)
・ストームサンダー
・タガノアラリア
・ダイヤモンドノット


『4月以降生まれ』×『騎手乗り替わり』★3.3%★

4つ目は2歳重賞の定番、生まれ月別成績を持ってくる。このレースでもやはり早生まれが有利で、1~3月生まれ【8-10-7-78】複勝率24.3%、4月以降生まれ【2-0-3-54】同8.5%と差は歴然だ。

遅生まれだった馬のうち、騎手が前走から乗り替わると【0-0-1-29】同3.3%。10年前のシャドウアプローチを最後に好走例がなかった。

騎手想定にしたがうと、サウジアラビアRCを勝ったエコロアルバ(坂井瑠星→松山弘平)とレッドリガーレ(A.プーシャン→吉村誠之助)がここで消去される。

エコロアルバは前走でコンビを組んだ坂井騎手が、おそらくアドマイヤクワッズを選択したということ。そのジャッジを信頼しよう。

【今年の該当馬】
・エコロアルバ
・(ストームサンダー)
・(タガノアラリア)
・レッドリガーレ


『中7週以上』×『単勝6番人気以下』★0.0%★

この時点で残っているのは5頭だけ。最後は当日の単勝人気順を絡めたデータで仕上げとする。

掛け合わせるのは出走間隔。中7週以上のゆとりがあるローテで臨んだ馬は【4-3-2-35】複勝率20.5%とまずまずだが、好走したのはことごとく人気馬。6番人気以下は【0-0-0-25】と全く結果が出ていなかった。

残った5頭のうち、中7週以上となるのはカクウチ、リアライズシリウスの2頭。ただしリアライズシリウスは5番人気以内(=消去回避)が事実上確定的で、カクウチは残念ながらここでアウトとなるだろう。

【今年の該当候補】
・カクウチ
・リアライズシリウス

5つのデータを終えて、確実に残るのはアドマイヤクワッズ、カヴァレリッツォ、スペルーチェ。ここにリアライズシリウスも残って4頭となる可能性が高い。

主役はやはりアドマイヤクワッズとカヴァレリッツォの2頭。デイリー杯2歳Sをレコードの1:33.1で駆け、後続を5馬身離すマッチレースを演じた。

新潟2歳Sを圧勝したリアライズシリウスがそれに対抗する。もう1頭のスペルーチェも新馬戦でアドマイヤクワッズと0.1秒差だった馬。母レーヴディソールは阪神JFの勝ち馬で、2歳戦での活躍に期待できる血統だ。

馬券は残った馬での馬連ボックスを指定する。安目の決着でもトリガミにならないよう、金額は傾斜配分しよう。

《ライタープロフィール》
久保田大五郎
競馬歴14年目のアラサーおじさん。データを駆使した予想でロマン馬券を狙う。趣味は料理とプロ野球観戦。大のベイスターズファン。

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