【天皇賞(秋)】ヒモ荒れ狙い推奨!激走条件全クリのクイーンズウォークが波乱の使者候補

逆瀬川龍之介

2025年天皇賞(秋) 穴馬の激走条件,ⒸSPAIA

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勝ち馬はすべて3番人気以内も…

近年の天皇賞(秋)は堅い決着が目立つ。直近10年の勝ち馬は全て3番人気以内。3連単の配当を見ても7桁は一度もなく、6桁も2回しかないので、極端な穴狙いは禁物となる。

ならば、オススメは激走候補を1頭だけ見つけ出して人気馬に流す戦法。そこで今回は直近10年において6番人気以下で馬券に絡んだ延べ11頭を徹底チェック。穴馬の条件を見つけ出し、今年の激走候補をピックアップしたい。

(1)4歳強し
近年の天皇賞(秋)は高速化が進んでいるからか、高齢馬が苦戦を強いられている。近10年で馬券に絡んだ30頭は全て5歳以下だ。

では、人気薄の該当11頭はどうかというと、実に8頭が4歳、さらに残り3頭も5歳だった。迷ったら4歳を重視するスタンスで挑もう。

<4歳馬>
・アーバンシック
・エコロヴァルツ
・クイーンズウォーク
・コスモキュランダ
・メイショウタバル

(2)デピュティミニスター内包馬
詳しくは知らなくても、「デピュティミニスター」の名前を聞いたことがあるファンは多いはずだ。

カナダ生まれの名馬であり名種牡馬。オーサムアゲインやゴーフォーワンド、オープンマインドにタッチゴールドなど続々と名馬を輩出し、直仔のフレンチデピュティを通して日本競馬にも大きな影響を与えている。

その血を引く馬はダートが主戦場だが、どういうわけか天皇賞(秋)と相性抜群。昨年はタスティエーラが9番人気2着、ホウオウビスケッツが8番人気3着と2頭の穴馬が馬券内に激走した。

ほかにも15年、16年と2年続けて穴を開けたステファノスや、17年に13番人気で3着と第激走したレインボーラインなど、6頭がデピュティミニスターの血を持っていた点は見逃せない。

<デピュティミニスターの血を引く馬>
・クイーンズウォーク
・タスティエーラ
・ホウオウビスケッツ
・ミュージアムマイル
・メイショウタバル
・ロードデルレイ(※出走回避発表)

(3)東京芝実績
東京芝の実績はあるに越したことがない。該当11頭のうちアエロリット、イスラボニータ、ステファノス、タスティエーラ、リアルスティールの5頭は過去に東京で重賞を制していた。

また、勝利こそないがキセキ、ホウオウビスケッツ、レインボーラインの3頭には東京芝のGII以上で馬券圏内の実績がある。適性も重要な要素のひとつだ。

<東京芝重賞勝ち馬>
・クイーンズウォーク
・セイウンハーデス
・タスティエーラ
・ブレイディヴェーグ
・マスカレードボール

<東京芝GⅡ以上で馬券内>
・クイーンズウォーク
・ジャスティンパレス
・シランケド
・ソールオリエンス
・タスティエーラ
・ブレイディヴェーグ
・ホウオウビスケッツ
・マスカレードボール


今年の激走候補は…

上述した3つの条件をすべてクリアしたのがクイーンズウォークだ。今年は金鯱賞で牡馬を撃破し3つ目の重賞タイトルを獲得。ヴィクトリアマイルでもアスコリピチェーノからクビ差の2着と健闘した。牝馬同士では現役屈指の能力があることはもちろん、牡馬の一線級相手とも五分に戦える力を秘めている。

前走は新潟記念に向かうも返し馬で放馬、転倒して出走取消となった精神的なダメージは気になるものの、それで人気を落とすようなら逆に狙い目か。上位争いに食い込み、高配当の主役となってほしい。

馬券は3連複。クイーンズウォークからアーバンシック、タスティエーラ、マスカレードボール、ミュージアムマイル、メイショウタバルに流す10点で勝負したい。

《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。

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