【秋華賞】「キンカメ」の血を引く馬が5連勝中 ドゥラメンテ産駒ケリフレッドアスクが中距離で輝く
SPAIA編集部

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キンカメ系種牡馬と相性抜群の母
10月19日に京都競馬場で行われる第30回秋華賞。昨年の勝ち馬チェルヴィニアはオークスとの二冠、その前年はリバティアイランドが三冠を達成と、近年はすでにGⅠタイトルを手にしていた馬がその強さを見せつけている。
その直近2年の共通点といえば、改修工事を終えた京都に舞台が戻ってきたこと。淀の牝馬三冠最終戦はスピードだけでもスタミナだけでも乗り切れない。そのどちらも高いレベルで兼備している万能型であることが求められる。

その点、ケリフレッドアスクは桜花賞もオークスも勝っていない。特にオークスでは距離が長いかも、ということが懸念されたほどだ。
ただ、今回の秋華賞で大きな魅力となるのが「父ドゥラメンテ」。2020年以降の勝ち馬を振り返ってみると、すべての馬の父か母父にキングカメハメハの血が入っている。
ちなみに、同じドゥラメンテを父に持つリバティアイランドが勝った2023年は、2着がルーラーシップ産駒のマスクトディーヴァでキングカメハメハの血を引く種牡馬同士のワンツーだった。
▼ 秋華賞・直近5年の勝ち馬
2024年 チェルヴィニア(母父キングカメハメハ)
2023年 リバティアイランド(父ドゥラメンテ)
2022年 スタニングローズ(父キングカメハメハ)
2021年 アカイトリノムスメ(母父キングカメハメハ)
2020年 デアリングタクト(母父キングカメハメハ)
ケリフレッドアスクは兄にファンタジスト(2018年京王杯2歳ステークス勝ち)やアスクワンタイム(2023年小倉2歳ステークス勝ち)、姉にはボンボヤージ(2022年北九州記念勝ち)がいる短距離血統だが、この3頭の父はいずれも短距離王ロードカナロアである。
母ディープインアスクの産駒で重賞馬が出たのはすべてキングカメハメハ系の種牡馬で。相性がいいのは間違いない。父がドゥラメンテに変わった本馬は、スピードに加えてスタミナが強化されている。GⅠを勝つなら、この舞台だろう。
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