【スプリンターズS】前哨戦Vのカンチェンジュンガに熱視線 バクシンオーのスピードに母系からパワーの後押しも

SPAIA編集部

カンチェンジュンガ,ⒸSPAIA

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今年もサクラバクシンオーの血に注目

9月28日に中山競馬場で行われる第59回スプリンターズステークス。ここ最近は10年以上も外国馬の勝利がないが、今年はGⅠ・4勝を含む重賞10勝の実績馬ラッキースワイネスが香港から参戦する。

父Sweynesseは豪州のマイルを中心に活躍した馬。日本ではなじみのない名前だが、父Lonhroでその父がOctagonalと超一流の血を継いでいる。加えて母系にはRed Ransom×デインヒルと日本の芝に適性を示している血が入っており、どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

さて、このスプリンターズSに外国馬が初めて参戦したのが1994年のこと。当時の勝ち馬はサクラバクシンオーだった。今年のメンバーにはその血を引く馬が複数いるが、なかでも注目したいのが前哨戦のセントウルステークス(GⅡ)を制したカンチェンジュンガである。


カンチェンジュンガの血統,ⒸSPAIA


父ビッグアーサーはサクラバクシンオーのよさを受け継いだスプリンターで、現役時代に高松宮記念(GⅠ)やセントウルSを勝利。種牡馬としても重賞5勝のトウシンマカオ、京阪杯勝ちのビッグシーザーなど、やはりスプリント能力を受け継いだ産駒が活躍している。

昨年の2着馬トウシンマカオも当然有力だが、カンチェンジュンガも同様に母系にサンデーサイレンス、Northern Dancerの血を取り込んで底力を強化。母の弟ワイドファラオを筆頭に芝だけでなくダート重賞でも活躍できるパワーも秘めた一族で、これが直線に急坂のある中山で最後のひと押しになるとみた。

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