月間最多タイ17勝の戸崎騎手が90勝でトップ 松山弘平騎手はJRA全10場重賞制覇を達成【8月終了時の騎手リーディング】
三木俊幸

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
上位勢はハイレベルな争いに
今年は札幌開催があと1週残っているが、夏の新潟と中京開催は8月末で一区切りを迎えた。連日、猛暑が続く中でハイレベルな騎乗を続けたリーディング上位騎手たちの開催10日間の成績を振り返っていく。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
8月終了時点でも戸崎圭太騎手のトップは変わらず。9日の新潟開催では1日6勝の大活躍を見せるなど、日別では1→1→6→0→3→3→0→0→2→1。月間最多タイとなる17勝を記録し、年間勝利数も90勝に到達した。
8月4週目には札幌のワールドオールスタージョッキーズに出場するため不在となったが、夏の新潟開催では最多の18勝をあげ、3年ぶりに開催リーディングを獲得している。
2位には松山弘平騎手がランクイン。0→4→0→1→1→2→3→1→1→3と月間16勝を積み重ねて年間では86勝、7月終了時から順位を1つ上げている。
8月は大雨の中で行われたレパードSをドンインザムードとのコンビで勝利。さらに札幌競馬場で行われたキーンランドCではパンジャタワーに騎乗して優勝し、JRA全10場での重賞制覇を達成した。
その他にも獲得賞金1,794,014,000円で賞金ランキングでも1位に浮上。夏の中京開催を通じてもリーディングにも輝くなど、活躍が目についた。
3位は年間勝利数83勝の坂井瑠星騎手。8月1週目には土日とも3勝ずつ、合計6勝の固め打ちで一気にトップに浮上する場面もあったが、最終的にはシランケドとのコンビで勝利した新潟記念も含めて月間12勝という成績を残している。
また現地時間の9日に英国で行われたシャーガーカップにアジア選抜の一員として出場。英国初勝利も記録してチームを総合優勝に導き、また一つ海外での経験を積み重ねた。
横山武史騎手は1→2→0→3→1→1→0→1→3→5、月間最多タイの17勝、年間では82勝の4位という成績で8月を終えた。17日の中京記念ではマピュースに騎乗して優勝。最終週の5週目には8勝と大暴れするなどの活躍も印象的で、月間の単回収率は122%を記録。賞金ランキングでも1,506,389,000円で5位に浮上している。
C.ルメール騎手は月間13勝を加算し、年間勝利数78勝で5位。特に前半2週で10勝と絶好調。ピューロマジックとのコンビで挑んだ3日のアイビスサマーダッシュではゴール前で馬群の内から突き抜ける好騎乗を披露した。
フランスでの騎乗もあり、月間騎乗数は48回と少なかったのもあるが勝率27.1%、複勝率に至っては72.9%と素晴らしい成績を残した。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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