戸崎圭太騎手は73勝で首位を堅守 月間最多14勝、3位松山弘平騎手は上位に急接近【7月終了時の騎手リーディング】

三木俊幸

2025年7月終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

戸崎圭太騎手は5年連続で夏の福島開催リーティング

本格的なローカル開催に移って約1ヶ月が経過し、7月の開催を終えたが前月終了時に引き続き戸崎圭太騎手がトップの座を守った。

2025年7月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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7月5日から27日までの合計8日間を対象にした日別の成績は2→0→2→3→1→2→1→0。月間11勝、年間では73勝まで勝利を積み重ねた。重賞勝利はなかったが、6月28日から7月20日まで行われた夏の福島開催では最多の13勝を記録して5年連続となる開催リーディングを獲得するなど好調をキープしている。

2位は月間10勝、年間では71勝とした坂井瑠星騎手。こちらも2→1→2→0→0→1→1→3とコンスタントに勝利を重ねて、6月終了時から順位に変動はなかった。期間内に重賞勝利がなく、インパクトという面では大きくなかったが、10勝のうち7勝が「他騎手からの乗り替わり」でのもので、勝率25.9%、複勝率55.6%、単回収率115%という好成績を残している点は強調しておきたい。

松山弘平騎手は3→0→3→3→2→2→1→0と固め打ちが目立ち、期間内最多となる14勝をマークして年間では70勝。前月終了時から順位をひとつ上げて3位にランクインした。12日の小倉10Rではルフトクスで勝利し、JRA通算1300勝を達成。夏の小倉開催では16勝をあげ、2年連続となる開催リーティングを獲得した。戸崎騎手とも3勝差まで迫っており、8月の活躍次第ではトップの座も見えてきた。

夏の小倉リーディングに輝いた松山弘平騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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4位にランクインした横山武史騎手は前月終了時の7位から急浮上し、年間勝利数は65勝。日別では1→2→3→2→1→1→1→1と開催8日間全てで勝利するなど、月間では2位となる12勝、勝率20.7%、複勝率50.0%と上昇気流に乗った。

12勝のうち10勝は牝馬に騎乗してのもの。なかでも芝1200m戦に限ると【6-3-0-4】勝率46.2%、連対率69.2%、単回収率180%、複回収率126%と強さが際立っている。また、函館開催を通じては、17勝を記録して2年連続の開催リーティングを獲得した。

同じく65勝ながら、2着の回数差で5位となったC.ルメール騎手は、7月の前半6日間は騎乗がなかったものの、26日の新潟開催で復帰すると2日間で【6-2-1-2】勝率54.5%、連対率72.7%、複勝率81.8%と大活躍。夏休みをとってリフレッシュした効果がいきなり表れた格好だ。8月は再び順位を押し上げることは間違いないだろう。

R.キング騎手は2週連続重賞制覇

年間63勝で6位の川田将雅騎手は月間9勝ながら勝率22.0%、複勝率53.7%という好成績。勝利数ではトップ5に入らなかったが、総賞金は1,573,842,000円で賞金ランキングは1位をキープしている。

年間43勝でリーディング11位の武豊騎手は、1,358,368,000円で賞金ランキング5位。7月は6勝という成績だったが、ヤマニンウルスとのコンビで東海Sを制するなど重賞でも結果を残した。

その他では、短期免許で来日中の外国人騎手たちも活躍が目立つ。19日から騎乗しているR.キング騎手は函館2歳Sをエイシンディードで、関屋記念をカナテープとのコンビで制し、2週連続で重賞勝利。後半4日間の参戦ながら6勝、単回収率221%と期待に応える騎乗を披露した。

函館2歳S、関屋記念を制したR.キング騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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26日からはフランス出身で香港を拠点とするA.バデル騎手が来日。2023年のワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)で来日し勝利実績もあったが、今回は初めて短期免許を取得しての参戦となる。

短期免許取得後、初騎乗となった中京2Rでは、いきなり7番人気のサッカレッロを勝利に導くなど、【3-0-1-3】勝率42.9%、複勝率57.1%、単回収率515%、複回収率227%とインパクトを残している。2週目以降の騎乗ぶりにも注目したい。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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