一刀両断!消しの人気馬 9月14日(日) 能力は世代屈指も“直線ヨーイドン”なら危険

SPAIA編集部

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瞬発力勝負は割引

今週行われるレースの中から、編集部員が選んだ「危険な人気馬」を公開! 今回は編集部ゲンが阪神11Rのローズステークスから指名。忖度なしの真剣(ガチ)予想で挑みます。

※「消しの人気馬」とは、上位人気が想定される馬の中で、担当者が「3着以内に来ない」と判断した馬となります。

今週の「消しの人気馬」

阪神11R ローズステークス
・パラディレーヌ
フラワーカップ2着、オークス4着の実力馬。当然ポテンシャルはメンバー最上位の1頭ではあるが、「コース適性」「ローテーション」に不安要素がある。

阪神芝1800mで開催された際のローズSは、最後の直線を使った瞬発力勝負が基本となる。特に2018、19、23年の直近3回では、上位入線馬は上がり33秒前半が必須級のレベルだった。

本馬の戦歴を確認すると、常にメンバー中上位の脚を使ってはいるが、スローの新馬戦を除けば上がり3ハロンは34秒以上を要している。3ハロンの瞬発力戦というよりは、4ハロンを使ってのロングスパートが合うタイプだ。

加えて、芝がきれいな“パンパンの良馬場”は未だ経験がなく、高速決着になった際に対応できるかも不透明。日本レコードが出た23年のような馬場状態ではいささか不安が残る。

今回のメンバーを見渡すと、オークスで上がり33秒台の脚を使ったカムニャックとタガノアビーなど、瞬発力に秀でたタイプがそれなりにそろった。隊列が凝縮する形で直線を迎え、ヨーイドンとなった場合は馬券圏内を逃すリスクが大きいとみる。

さらにもう一つ、ローテーションの面からも不安がある。本馬は秋華賞に関してはほぼ出走可能な賞金を既に確保済みで、今回は明確な叩き台となっている。

調教履歴を見ても休み明けながら軽めの内容で、中3週ローテで挑む同厩舎のタガノアビーと比べてもその差は明確なほど。叩き良化型の千田輝彦厩舎であることからも、間違いないだろう。

フルゲートかつ好メンバーが揃ったなか、複数の不安要素を抱えて好走できるだけの信頼度はないと判断して今回は消しとする。

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