一刀両断!消しの人気馬~8月31日(日)~ 無敗の逸材に立ちはだかる2つの壁
SPAIA編集部

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「別定戦」変更によって吹く逆風
今週行われるレースの中から、編集部員が選んだ「危険な人気馬」を公開!今回は編集部・ざきおが新潟競馬場11レースの新潟記念から指名。忖度なしの真剣(ガチ)予想で挑みます。
※「消しの人気馬」とは、上位人気が想定される馬の中で、担当者が「3着以内に来ない」と判断した馬となります。
今週の「消しの人気馬」
新潟11R 新潟記念
・エネルジコ
デビューから3戦3勝で青葉賞(GⅡ)を制した逸材。それでもコンディション面の不安から大事を取って日本ダービーには出走せず、今回の新潟記念が4カ月ぶりの実戦となる。
「すべてのホースマンの夢」とも言われるダービーは当然ながら一生に一度の大舞台であり、本来は多少無理をしてでも挑みたいレースのはず。そこをグッとこらえて休ませたということは、陣営がこの馬の将来性を高く評価しているからこそ。初めての古馬との対決であっても、“昨年までなら”あっさり通過点として連勝を伸ばしても不思議はなかった。
しかし、今回大きな壁となって立ちはだかるのが新潟記念の条件の変化だ。昨年まではハンデ戦として施行されていたのが、今年から別定戦に変更された。その結果、参戦メンバーのレベルが大幅に引き上げられた。
GⅠ馬こそブレイディヴェーグのみだが、前走GⅠで馬券内に入った馬が2頭おり、直近1年内に重賞を勝った馬は他に7頭もいる。新潟記念史上最高のメンバー構成と言っても過言ではないだろう。
加えて、別定戦になったことで前走GⅡ勝ちのエネルジコは斤量56kgを背負うことになった。もっと重い斤量を背負う馬が多数いるため目立っていないが、3歳馬はこの時期の2000m戦では本来3kgの減量が設定されており、「3歳牡は59kgに相当する。牝馬で57kgのクイーンズウォークと並んで“実質最重量タイ”という扱いになるのだ。
新潟記念の3歳馬と言えばブラストワンピース(2018年)とノッキングポイント(2023年)が優勝を果たしているが、2頭はともに斤量54kgでの出走だった。大幅に強化されたメンバーを相手に斤量利なしで挑まなければならない今年のエネルジコを、前記の先輩たちと同様に扱うことはできない。
ポテンシャルの高さは誰もが認めるところだが、鞍上C.ルメール騎手も相まって上位人気に推されることは確実。ならば他の実績馬に妙味が出てくるはずで、ここはエネルジコを思い切って消して好配当を狙いたい。
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