一刀両断!消しの人気馬~8月24日~ 勢い十分も立ちはだかる“経験値の壁”を危惧

SPAIA編集部

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近走とは異なるタフなレースに

今週行われるレースの中から、編集部員が選んだ「危険な人気馬」を公開! 今回は編集部員ゲンが札幌11Rのキーンランドカップから指名。忖度なしの真剣(ガチ)予想で挑みます。

※「消しの人気馬」とは、上位人気が想定される馬の中で、担当者が「3着以内に来ない」と判断した馬となります。

今週の「消しの人気馬」

札幌11R キーンランドカップ
・カルプスペルシュ
キーンランドカップで指名するのは3歳牝馬のカルプスペルシュ。北海道で3連勝中の高い充実度や、札幌リーディング首位を走る鞍上・横山武史騎手の存在から、上位人気の一角を担うことになりそうだ。

だが、今回は別定重賞であり、NHKマイルCを制したパンジャタワーやドバイGⅠのアルクオーツスプリントで僅差2着だったウインカーネリアンなど、激戦をくぐり抜けてきた猛者も参戦。初の古馬重賞に挑む本馬にとって、「経験値」の観点から厳しい一戦になると考える。

3連勝した直近のレースを振り返ると、いずれも12頭立て以下の少頭数を2番手先行から押し切るという内容だった。ただ、本馬はテンが速いわけではなく、世代戦の下級クラスでも前に何頭か入れられるレベル。楽に先行できたのはメンバー構成に恵まれた部分が大きかった。加えて、勝負どころでは後ろからのプレッシャーがほぼない形。刻まれたレースラップよりも負荷が少ない展開でもあった。

一方で、今回のメンバーはウインカーネリアン、カルロヴェローチェ、ジョーメッドヴィン、ペアポルックス、ナムラクララ、フィオライアなど先行勢多数。ほか中団からも激しい突き上げが予想され、早い段階から脚を使う展開は必至だ。

そんななか、大外8枠16番と先行馬にとっては初動の要求値が高い厳しい枠にも入ってしまった。4走前・雪うさぎ賞でも同枠から位置を取り切れず、着外に敗れた本馬としては鬼門といえる。

前走時に「疲れ」への言及があったように、過酷なスケジュールのなか臨む初の古馬重賞。荒れ始めた馬場や予想される展開からはタフなレースが待ち受ける。人馬ともに過剰な期待を背負う一戦で、苦戦は避けられないと判断し、消しとする。

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