【小倉記念】勝率42.9%データ該当のメリオーレムが本命　好材料多いマイネルメモリーも上位評価

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4、5歳が中心

20日に小倉競馬場で行われる第61回小倉記念を2024年の中京開催を除く直近9回のデータを参考に検証していく。小倉記念といえばお盆前後が定番だったが、今年は施行時期が少し繰り上がって、7月後半に行われる。よって、「出走馬の前走成績」など、予想する上で使いづらいデータは「参考」として扱うこととする。

☆所属
勝ち馬9頭はすべて栗東所属馬。ただし美浦所属馬は母数が少なく、11頭が出走して2着が2回、3着が1回となっている。

☆性別
牡馬・セン馬が8勝、2着も8回。複勝率だけは牝馬が上回っているものの、ここは牡馬・セン馬優勢、牝馬劣勢としたい。

☆年齢
4歳馬が5勝、2着2回と好成績。今回のプラスデータに取り上げる。同じく7頭が連対している5歳馬も、連対率では引けを取らない。

☆前走クラス
例年と開催時期がずれるため、当項目は参考程度になるが、勝ち馬は3勝クラスか、GⅢからしか出ていなかった。

☆主な前走
当項目も参考程度に。複数の勝ち馬を出しているのは、鳴尾記念と七夕賞だけ。前者は12月開催に移設し、七夕賞は先週施行で該当馬はいない。

☆前走着順
7頭中、2頭が連対、3頭が馬券に絡んでいる前走3着馬をプラスデータとする。一方、前走5着馬からは連対馬が出ていない。

☆前走人気
7頭中、3頭が勝っている前走1番人気をプラスデータとする。一方で2、3番人気に支持されていた馬は、すべて連対を外している。

☆前走距離
勝ち馬9頭中、8頭が該当する前走2000m組が中心となっている。

☆その他
前走を1.0秒以上の差で負けていた馬からは勝ち馬が出ていない。また、前走逃げた馬からは連対馬が出ていない。本番の脚質を見ても、逃げ馬の勝利はない。

弱データ3つより、強データ2つを上に

小倉記念のデータをまとめてみよう。今回の登録馬に当てはまるデータは下記の通り。

【好走率アップ】
A「4歳or5歳」
B「前走3着」
C「前走1番人気」
D「前走2000m」

【勝率ダウン】
E「牝馬」

【勝ち馬なし】
F「美浦所属」
G「前走1.0秒以上の負け」

【連対馬なし】
H「前走5着」
I「前走2番人気or3番人気」
J「前走逃げ」

まず、プラスデータを勝率順に並べてみる。結果は以下の通り。

勝ち馬や連対馬が出ていないF～Jに該当しない馬で、最も多くのプラスデータを持っているのはマイネルメモリー（ABD）。ただし、このプラスデータは、勝率順では下位3つ。最も勝率が高いデータはC「前走1番人気」勝率が42.9%で、非常に優秀。そこで、「C」に当てはまる馬を探すと、メリオーレム（AC）、ラスカンブレス（AC）の2頭が浮上した。

加えて、この2頭は上から2番目に良いA「4歳」にも当てはまっている。ただ、ラスカンブレスは勝ち馬が出ていないF「美浦所属馬」に該当するので、今回はメリオーレムを本命としたい。2番手は前記のマイネルメモリーとする。

ここからは相手探しなので、勝ち馬が出ていない「F」と「G」該当馬も対象とする。プラスデータを連対率順に並べると、以下の通りになる。

まずは上で挙げたラスカンブレス。C「前走1番人気」は連対率も優秀なので、これが3番手でいいだろう。ほかでは、B「前走3着馬」が2番目に高い連対率。これとD「前走が2000m」に該当するハピを4番手とする。残りは連対率が低めのプラスデータを持つ馬ばかりなので、以上の4頭としたい。

◎メリオーレム
◯マイネルメモリー
▲ラスカンブレス
△ハピ

《ライタープロフィール》
門田 光生（かどた みつお）
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
万博にブルーインパルスがくるということで、見に行ってきました。万博会場までたどり着かないというアクシデントはありましたが、途中のひらけたところで、何とか姿は拝めました。最高ではないが、最悪でもない。ついているのか、ついていないのか……。

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