【ラジオNIKKEI賞】激走馬に共通する“3つの条件” 全て満たした注目馬2頭とは
逆瀬川龍之介

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最低限の実績は必要
ラジオNIKKEI賞はとにかく荒れるレースだ。その最大の要因は、世代限定戦で唯一のハンデ重賞ということ。軽量を目当てに、あらゆる路線から個性豊かな馬が集結。それだけにペースが読みづらく、ハンデを背負った人気馬には厳しいレースとなりやすいのだ。
そこで直近10回に絞り、単勝オッズ10.0倍以上で馬券に絡んだ15頭をチェック。共通項を探り、今年の激走馬を発表したい。
(1)実績:キャリア2勝馬or重賞2着歴あり(15/15頭)※JRAのみ
幾らハンデ戦といっても重賞だ。格下の馬が軽量だけを味方に上位進出できるほど甘くはない。該当15頭のうち、13頭はJRA・2勝馬。そして他の2頭、16年2着のダイワドレッサーと同3着のアーバンキッドには、重賞で2着の実績があった。
<該当馬>
・エーオーキング
・ショウナンマクベス
・センツブラッド
・トレサフィール
・ビーオンザカバー
・フクノブルーレイク
・レーヴブリリアント
(2)脚質:前走で3角3番手以内(10/15頭)
ハイペースになりやすい一戦だが、開幕週だけに逃げ先行馬が残りやすい。そこで該当15頭の前走に注目すると、2/3にあたる10頭が3角を3番手以内で通過。さらに10頭中6頭は連対していた。したがって前走で先行していた馬は評価アップ。その中でも1、2着だった馬は要チェックしておきたい。
<該当馬>
・エーオーキング(1番手、1着)
・ショウナンマクベス(1番手、4着)
・スナークピカソ(1番手、6着)
・トレサフィール(1番手、1着)
・ビーオンザカバー(3番手、1着)
・モティスフォント(1番手、2着)
※カッコ内は前走の3角通過順、着順
(3)血統:5代血統表内にダンジグ(6/15頭、直近3年は3/3頭)
近年はパワー型の血を引く馬が好成績だ。中でも、激走15頭中6頭には、血統表の5代前までにダンジグの名前があった。とりわけ直近3年は22年2着のショウナンマグマ(8番人気)、23年2着のシルトホルン(4番人気)、24年1着のオフトレイル(6番人気)と激走3頭すべてが該当。今年もダンジグの血を引く馬が波乱を呼ぶか!?
<該当馬>
・アタラシイカドデニ
・センツブラッド
・チョングク
・トレサフィール
・ビーオンザカバー
・モティスフォント
注目はビーオンザカバー
3つの関門を完璧に突破したのはトレサフィール、ビーオンザカバーの2頭だ。中でも本命はある程度の位置からひと脚を使えるビーオンザカバー。トレサフィールは逃げ一手なので、今回は複数いる同型との兼ね合いがカギになるだろう。
馬券はビーオンザカバーの単勝。馬連は3つの項目で名前が挙がった馬に手広く流したい。そして3連複はビーオンザカバーとトレサフィールの2頭軸総流し。うまく嵌まって総獲りとなることを期待しよう。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
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