【府中牝馬S予想印まとめ】混戦模様で本命はバラバラ 近況良好の3頭に注目集まる

SPAIA編集部

府中牝馬S SPAIA予想,ⒸSPAIA

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実績よりも近況を重視か

22日に東京競馬場で行われる府中牝馬S(GⅢ・芝1800m)。これまで阪神(昨年は京都)で行われていた「マーメイドS」の条件を引き継ぎ、ハンデ戦として装い新たに生まれ変わったこの一戦で、SPAIA予想陣3名はどの馬に本命印を打ったのか。

今年に入ってからの重賞勝ち馬が不在という混戦模様で、予想陣の本命馬は3者3様に割れた。しかも、重賞経験が豊富な実績馬ではなく、近走でOP入りや3勝クラス昇格を果たした タガノエルピーダ、カナテープ、カニキュルの3頭だった。

タガノエルピーダを指名した東大ホースメンクラブは、昨年まで同時期に施行されていたエプソムC(15~24年)の脚質傾向に着目して予想。同レースでは逃げ・先行勢が好成績で、反対に上がり最速馬は半数以上が馬券圏外と振るっていない。この傾向から好位先行タイプの本馬に注目する。また、勝ち上がってきた条件戦の内容も優秀で、3勝クラスでは阪神牝馬Sの勝ち馬サフィラに勝利している。条件が合うここは先行してそのまま残ることができるとみる。

血統解説を連載する坂上明大氏は格上挑戦馬のカニキュルに熱視線を送る。氏は自身のコラムにて、Sadler's Wellsなどの欧州血統をピックアップ。昨秋の旧・府中牝馬Sにおいてもシンティレーションが10番人気で2着に好走するなど好相性であると紹介し、同血統を内包するカニキュルを高評価した。さらに今回は梅雨時で馬場が荒れ気味なため、より重厚な欧州血統に向く競馬になると展望している。

AI予想エンジンKAIBAは「東京1800m・4勝」カナテープを推奨。昇級初戦にはなるが、東大ホースメンクラブも単穴評価を与えており、要注意の存在だ。そのほか、ラヴァンダ、セキトバイースト、フィールシンパシーといった近況の良い馬にも複数の印が集まっている。

2025年府中牝馬SのSPAIA予想まとめ,ⒸSPAIA


AI予想エンジンKAIBA
◎カナテープ
◯ラヴァンダ
▲カニキュル
△タガノエルピーダ
×フィールシンパシー

東大ホースメンクラブ
◎タガノエルピーダ
◯カニキュル
▲カナテープ
△セキトバイースト
×フィールシンパシー
×アスコルティアーモ

坂上明大(血統分析)
◎カニキュル
◯ラヴェル
▲タガノエルピーダ
△ウンブライル
×セキトバイースト
×ラヴァンダ

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