【オークス】桜花賞馬エンブロイダリー、桜花賞1番人気エリカエクスプレスも消し! ハイブリッド式消去法
八木遊

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5つのデータから絞れた馬は?
今回は25日に東京競馬場で行われるオークスを予想する。いつも通り、過去10年のデータを使って複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。
なお、今年は20頭が登録しているが、このうちルージュソリテールはすでに回避を発表。4つの枠を争う抽選対象馬(*)5頭を含めた19頭を対象に進める。
『前走5番人気以下』×『前走初角6番手以内』★0.0%★
まずは前走の人気順に注目した。「前走5番人気以下だった馬」は過去10年で【1-1-3-80】(複勝率5.9%)。このデータだけでも凡走データの複勝率10%未満となるが、ハイブリッド式では別の条件を掛け合わせる。
今回取り上げるのが「前走で初角を6番手以内で通過していた馬」だ。合計33頭がオークスに出走していたが、3着以内は1頭もいなかった。
今年は対象馬19頭のうち、5頭がこのデータに当てはまった。桜花賞で先行していたビップデイジーや、フラワーCを2番手から押し切ったレーゼドラマを消去する。
【今年の該当馬】
・ウィルサヴァイブ
・ケリフレッドアスク*
・サタデーサンライズ*
・ビップデイジー
・レーゼドラマ
『非社台系生産』×『前走4着以下』★2.3%★
続いては生産牧場別データから、過去10年【2-2-4-75】(複勝率9.6%)の「非社台系生産馬」を取り上げる。ここもこのデータだけで消去対象となるが、さらに「前走4着以下」という条件を掛け合わせることで【0-0-1-42】(同2.3%)と複勝率が大きく下がった。2つ目はこの組み合わせを採用する。
今年は以下の3頭がこのデータに当てはまった。エリカエクスプレスは前走・桜花賞で1番人気に推されたが、逃げの手に出て5着。エピファネイア×ガリレオという血統背景からは距離延長も好材料といえそうだが、脚質的に今回も他馬の目標にされてしまいそう。抽選対象になっている他の2頭とともに消去する。
【今年の該当馬】
・エストゥペンダ*
・エリカエクスプレス
・レーヴドロペラ*
『前走東京』×『栗東所属馬』★4.2%★
3つ目は「前走も東京競馬場を走っていた馬」をピックアップした。必然的にフローラSとスイートピーS経由の馬が多くなるが、なかでも「栗東所属馬」は【0-1-0-23】(複勝率4.2%)と好走例がほとんどなかった。やはり3歳牝馬にとって、約1か月の間に2度の関東遠征は酷以外の何物でもない。
今年このデータに当てはまったのは、カムニャックと消去済みのケリフレッドアスクの2頭。カムニャックはフローラSで鮮やかな差し切り勝ちを収めたが、前走時に馬体重を12kg減らしていた点も気になる材料だ。
【今年の該当馬】
・カムニャック
・(ケリフレッドアスク*)
『ディープインパクト系』×『前走人気を下回る着順』★5.0%★
4つ目は、過去10年【3-2-4-42】(複勝率17.6%)の「ディープインパクト系の馬」を取り上げる。直仔以外にキズナ産駒も2頭が馬券に絡んでいるが、「前走で人気を下回る着順に終わった馬」に限ると【0-0-1-19】(同5.0%)となり、複勝率は3分の1以下まで減少する。
今年は以下の5頭がこの条件に当てはまった。キズナ産駒のパラディレーヌは前走・フラワーCが1番人気で2着。これまでのレース内容から穴人気を集めそうだが、今回は消去リスト行きとする。
【今年の該当馬】
・アイサンサン*
・ゴーソーファー
・パラディレーヌ
・(ビップデイジー)
・ブラウンラチェット
『美浦所属馬』×『前走時馬体重増 or 増減なし』★6.7%★
最後は過去10年で【5-6-1-62】(複勝率16.2%)の「美浦所属馬」から消し馬を探したい。掛け合わせるのは前走時の馬体重増減だ。
「前走で馬体重を減らしていた馬」は【4-5-1-34】(複勝率22.7%)と好走していた一方、「馬体重増」もしくは「増減なし」だった馬は【1-1-0-28】(同6.7%)と凡走が目立った。
今年は馬体重の増減なしで桜花賞を制したエンブロイダリーがこのデータに当てはまった。今回は走り慣れた府中が舞台となるが、アドマイヤマーズ×クロフネという血統背景からも距離には一抹の不安が残る。
【今年の該当馬】
・(エストゥペンダ*)
・エンブロイダリー
・タイセイプランセス*
・(ブラウンラチェット)
5つの消去データを終えて、19頭中15頭が消えた。すべての消去条件をくぐり抜けたのはアルマヴェローチェ、サヴォンリンナ、タガノアビー、リンクスティップの4頭。この中から本命にはリンクスティップを指名する。
前走の桜花賞はスタート出遅れも巻き返して3着。もともと2000m戦でデビューしたように距離は長い方がいいタイプで、スタートが決まれば先行策も取れる。M.デムーロ騎手が久々にGⅠタイトルを奪取するとみた。
買い目は本命から他3頭へのワイド、さらに本命馬を1着に固定した三連単の流し馬券も押さえておきたい。
《ライタープロフィール》
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。
◆前回の結果◆
<ヴィクトリアマイル>
◎ステレンボッシュ(3番人気、8着)
◯シングザットソング(16番人気、10着)
▲ラヴェル(10番人気、12着)
※単勝、ワイド、三連複→不的中。
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