【ヴィクトリアマイル】リピーターの激走目立つ一戦も…年齢別成績では4歳ステレンボッシュらが優勢

SPAIA編集部

2025年ヴィクトリアマイルは4歳vs5歳の構図に,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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経験なしの5歳が勝つにはGⅠ複数勝利級の実力が必要

今週末は東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m)が開催されます。2006年に創設されてから、今年がはや20回目。回数は浅いですが、すでに2頭も連覇した馬が出ており、馬券圏内の好走が複数回ある「リピーター」も多く出ているレースです。

ただ、今年は第1回目を除けば初めて「リピーター」がいないレースとなります。登録時点で「リピーター」はドゥアイズのみでしたが、出走除外。しかも6歳以上の馬も、ヒルノローザンヌが出走除外になったことで不在となっています(出走取消で6歳馬不在となった20年を除けば初)。

<年齢別成績(過去19回)>
4歳【9-12-7-126】勝率5.8%、複勝率18.2%
5歳【7-5-9-95】勝率6.0%、複勝率18.1%

今年は完全に4歳馬vs5歳馬の構図になりました。年齢別成績を見てもほぼ互角です。ただし、5歳馬は前年のヴィクトリアマイルに出走していた馬としていなかった馬で大きな差があります。

<前年のヴィクトリアマイル出走経験>
5歳馬で経験あり【4-4-6-35】勝率8.2%、複勝率28.6%
5歳馬で経験なし【3-1-3-60】勝率4.5%、複勝率10.4%

ちなみにヴィクトリアマイル出走経験なしから勝った5歳馬はダンスインザムード、アーモンドアイ、グランアレグリア。そうそうたるメンバーであることを考えると、よほど力がなければ勝つのは難しいということになります。5歳馬は1頭突っ込んできたらいい方、と見てもよさそうです。

4歳は牡馬との対戦経験が重要に

2025年ヴィクトリアマイルは4歳vs5歳の構図に,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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4歳馬のデータを見ると、「前走が牡馬混合の国内重賞」だった馬が【4-3-2-23】勝率12.5%、複勝率28.1%で、国内の牝馬限定重賞が【4-8-5-86】勝率3.9%、複勝率16.5%とかなり差があります。まず考えるのはここからでしょうか。

前者のうち関東馬は【2-2-1-9】勝率14.3%、複勝率35.7%と上々の成績。今年ならステレンボッシュがまさにこのタイプです。前走で大敗しているのは気になるところですが、鞍上はストレイトガールやソングラインで計3勝した戸崎圭太騎手。東京マイルで強い騎手である点も強調材料となります。

好走馬自体が多い牝馬限定重賞組では、前走中山牝馬S組の好走率が高め。出走間隔がちょうどいいのか【2-1-0-6】勝率22.2%、複勝率33.3%と好成績。ただし、前走連対すると【0-0-0-3】でよくないので、3着以下に負けているような馬が【2-1-0-3】と良好です。

今年のメンバーでは先行できるクリスマスパレード(中山牝馬S3着)や、上がりに定評のあるミアネーロ(同8着)も面白そうで、4歳馬が狙い目となるのではないでしょうか。

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