44勝の戸崎圭太騎手が4ヶ月連続トップ 福島開催で好成績の丹内祐次騎手が2位に浮上【4月終了時の騎手リーディング】

三木俊幸

2025年4月終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

戸崎圭太騎手は月間勝率29.4%

4月の開催8日間が終了し、月間10勝、年間勝利数を44に伸ばした戸崎圭太騎手がリーディングトップの座を守った。

2025年4月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


1週目はドバイ遠征もあり日本での騎乗はなかったが、現地ではダノンデサイルとのコンビでドバイシーマクラシックを勝利し、人馬ともに海外GⅠ初制覇を達成した。

帰国翌週は1勝止まりで一旦はトップの座を奪われていたが、後半3日間で4→2→3と9勝の固め打ち。終わってみれば定位置に戻り、月間で勝率29.4%、連対率41.2%、複勝率50.0%という好成績だった。

丹内祐次騎手は3月終了時に27勝で6位とトップ5圏外だったが、4月は1→0→3→2→3→1→3→1と月間14勝をプラスして年間勝利数は41勝。一気に2位まで順位を押し上げた。14勝のうち12勝が福島競馬場でのもので、単回収率は205%。2位に3勝差をつけて第1回福島競馬リーディングを獲得している。

坂井瑠星騎手は1週目にドバイ遠征があったが、帰国後は3→0→3→0→2→1とコンスタントに9勝を上積みして40勝という成績で3月終了時と同じ3位につけている。特に「1勝クラス」で【6-1-1-7】勝率40.0%、複勝率53.3%、単回収率221%、複回収率134%と抜けた成績を残した。

4位は松山弘平騎手。4月は1→2→2→1→0→0→0→0と、前半と後半で極端な成績になったが、6勝をプラスして36勝という成績。阪神牝馬Sではサフィラとのコンビで接戦を制して、2025年初めての重賞勝利も記録した。

3月終了時に2位まで順位を上げていた横山武史騎手は、1→0→0→0→2→0→0→0と月間3勝に止まり、5位へと順位を下げた。6位川田将雅騎手以下とは3勝差があるが混戦模様となっており、1ヶ月後には大きく順位変動が起こる可能性もありそうだ。

J.モレイラ騎手はGⅠ・2勝の大活躍で賞金ランキングトップ

リーディングトップ5には入っていないものの、短期免許で来日していたJ.モレイラ騎手は5→0→1→1→4→2→4→0と月間最多の17勝をマークした。

先週末で免許期間は終了したが、桜花賞をエンブロイダリーで、皐月賞をミュージアムマイルで制するなど、4月はGⅠ・2勝を含む重賞3勝と大活躍。賞金ランキングでも949,095,000円でトップに浮上している。

皐月賞をミュージアムマイルで制したJ.モレイラ騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



C.ルメール騎手は26日の東京11R青葉賞をエネルジコとのコンビで制して、JRA通算2000勝を達成。今年は年明けに鎖骨のプレート除去を行い、その後はインド、サウジアラビア、ドバイ、オーストラリアと海外遠征もあった影響で3月終了時点ではリーディング12位という成績だった。

しかし、4月はJRAでの騎乗は後半2週のみだったにも関わらず1→2→2→3と8勝を加算。年間勝利数30勝で8位と徐々にエンジンがかかってきた。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

《関連記事》
【天皇賞(春)】過去10年のレースデータ
【天皇賞(春)】長距離重賞勝ち馬のヘデントールもサンライズアースも消し! ハイブリッド式消去法
【天皇賞(春)】2、3着荒れに期待の一戦 「過去の穴馬の共通点」から導かれた激走馬は?