【天皇賞(春)】長距離重賞勝ち馬のヘデントールもサンライズアースも消し! ハイブリッド式消去法
八木遊

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5つのデータから絞れた馬は?
今回は日曜に京都競馬場で行われる天皇賞(春)を予想する。阪神で開催された2021~22年も含めた過去10年のデータを使って、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。
『前走東開催』×『前走5着以下』★0.0%★
まずは、前走を関東圏の4場(東京、中山、新潟、福島)で走っていた馬を取り上げたい。過去10年の成績は【4-2-3-62】(複勝率12.7%)とやや苦戦している。特にその前走で5着以下だった馬は、24頭がそろって馬券圏外に沈んでいた。
今年の登録馬15頭のうち、このデータに当てはまったのは2頭。シュヴァリエローズは昨秋に京都大賞典とステイヤーズSを連勝した実力馬だが、前走の日経賞で12着に惨敗した。陣営は渋った馬場を敗因に挙げており、良馬場なら一変しても不思議はないが、データに従って消去する。
【今年の該当馬】
・アラタ
・シュヴァリエローズ
『非サンデーサイレンス系』×『前走時馬体重460kg以上』★2.0%★
続いては血統データから、過去10年で【2-1-1-50】(複勝率7.4%)の非サンデーサイレンス系の馬を取り上げる。このデータだけでも複勝率は消去対象の10%を下回るが、ハイブリッド式では別のデータを掛け合わせる。
ここでは前走時馬体重460kg以上を採用する。これで好走率は【1-0-0-48】(同2.0%)まで下降する。
今年このデータに当てはまったのは以下の5頭。ダイヤモンドSを快勝したヘデントールと阪神大賞典で6馬身差の圧勝だったサンライズアースは上位人気が見込まれるが、まとめて消去リスト行きとする。
【今年の該当馬】
・(アラタ)
・サンライズアース
・ジャンカズマ
・ヘデントール
・ワープスピード
『前走4角6番手以下』×『前走上がり4位以下』★3.3%★
3つ目は前走時の4角通過順に注目した。これが6番手以下だった馬は【1-3-1-65】(複勝率7.1%)。やはりこのデータだけでも消すことができるが、前走上がり4位以下という条件を掛け合わせることで、【0-1-0-29】(同3.3%)まで“精度”を向上させられる。
過去10年で馬券に絡んだのは、18年の2着馬シュヴァルグランだけだが、1番人気を裏切ってのものだった。
今年は以下の4頭がこの条件に当てはまった。2年前の勝ち馬ジャスティンパレスを含めた3頭を新たに消去する。
【今年の該当馬】
・(アラタ)
・ウインエアフォルク
・ジャスティンパレス
・プラダリア
『非社台系生産』×『前走GⅢ以下』★5.9%★
4つ目は生産者別データから、過去10年で【5-5-3-71】(複勝率15.5%)の非社台系生産馬を取り上げる。
昨年のレースで“ワンツースリー”を決めた非社台系生産馬だが、前走でGⅢ以下を走っていた馬に限ると、【0-0-1-16】(同5.9%)と苦戦を強いられていた。昨年の上位3頭もGⅡ阪神大賞典から参戦しての好走だった。
今年は前走が条件戦のハヤテノフクノスケとリミットバスターが当てはまった。前者は連勝中の2勝クラス、3勝クラスで合計9馬身差をつけており、今回はそれなりに人気を集めそう。ただ昨秋の菊花賞で8着に敗れたように、GⅠではまだ荷が重いとみる。
【今年の該当馬】
・ハヤテノフクノスケ
・リミットバスター
『今回斤量2kg以上増』×『今回馬体重4kg以上減』★0.0%★
ここまで4つの条件を終えて15頭のうち11頭を消去した。最後は斤量と馬体重の増減を組み合わせて、絞り込みを図りたい。
取り上げるのは前走から斤量が2kg以上増、かつ今回の馬体重が4kg以上マイナスというもの。過去10年の間に、21年の2番人気アリストテレスなど有力馬も何頭かいたが、当てはまった29頭すべてが4着以下に敗れている。
残っている4頭の中で、斤量2kg以上増で臨むのはショウナンラプンタだけ。もし当日の馬体重が4kg以上減っていれば消去対象となる。
【今年の該当候補】
・ショウナンラプンタ
すべての条件を終えて確実に残るのはビザンチンドリーム、ブローザホーン、マイネルエンペラーの3頭となった。本命は当日の馬場次第で、良馬場ならマイネルエンペラー、それ以外ならブローザホーンを指名するつもりだ。
馬券は本命馬の単勝と複勝、さらに残った馬のワイドボックスで確実に的中を狙いたい。
《ライタープロフィール》
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。
◆前回の結果◆
<マイラーズC>
◎セオ(2番人気、3着)
※単勝→不的中。
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