【ハッピーバレー競馬場】ラグジュアリーな空間とAIを活用 ゲーム感覚で馬券購入できる次世代型レストラン
三木俊幸

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
5項目を3段階評価するチャート
主に水曜日の夜に競馬開催が行われる香港・ハッピーバレー競馬場。馬との距離が近いことでも知られているが2024年9月、ハッピーバレースタンドの2階および3階に次世代型レストラン「THE BEAT」がオープンした。
ラグジュアリーな雰囲気が漂うこのレストランの売りは、最先端のAIテクノロジーを駆使した出走馬のデータを使って気軽に競馬を楽しめるところ。騎手ランキング、枠のアドバンテージ、馬場・距離適性、調教師ランキング、フィットネスの5項目を3段階評価したチャートが店内の至るところのモニターに表示される。
iPadを利用して自席でも利用可能
一頭だけの表示も可能だが、2頭のデータを並べて比較することも可能。どの馬を比較するのかはユーザー自身がスクロールして選択可能で、自分のお気に入りの馬を見つける手助けをしてくれる。ひと目で馬の特徴を理解でき、なおかつマッチする馬を導き出してくれる競馬初心者にとっては嬉しいシステムと言えるだろう。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
そして気に入った馬が見つかった場合は画面左下のQRコードを読み取ると、HKJC(香港ジョッキークラブ)のサイトにアクセスして馬券購入(単勝、複勝のみ)することができる。外国人など会員登録が難しい場合には、レストラン内にある馬券購入窓口から購入可能だ。
モニターはレストラン内の至るところにあるが、希望すればiPadを借りることもでき、自席で仲間と食事を楽しみながら馬券購入しているグループの姿もあった。レースの合間にはバンド演奏もあり、レースの時間になれば店内からテラスに移動して場内の熱気を感じることもできるのも魅力のひとつ。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ゲーム感覚で競馬を楽しむことができるということは、これまで競馬に関心が薄かったファン層にも競馬場を訪れるきっかけにもつながる。競馬との距離感をより身近にしてくれる最先端テクノロジーが日本の競馬場でも体験できる日は、そう遠くないのかもしれない。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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