【皐月賞】打倒クロワデュノール狙うカラマティアノス 2歳王者に3連勝中の”キラー”データ該当
SPAIA編集部

ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)
共同通信杯組が好相性になる理由
今週末に中山競馬場で開催される皐月賞(GⅠ・芝2000m)は「牡馬三冠の入り口」ともいえる一戦。過去にはシンボリルドルフ、ディープインパクト、コントレイルの3頭がこのレースを無敗で制し、そのまま牡馬三冠を達成しました。
今年はJRA最優秀2歳牡馬に選ばれたクロワデュノールとエリキング、ジーティーアダマンが無敗三冠の偉業に挑みます。ただし、下馬評ではクロワデュノール一強の見方が強い状況。というのも同馬に敗れた6頭が重賞4勝を含む計7勝をあげているからで、一強ムードになるのも納得と言えます。
しかし、直接対決で敗れていない馬はまだ10頭もおり、このなかに実力で勝る馬がいても不思議はありません。これをデータで探ります。
まず手がかりにしたいのは「共同通信杯組」。過去10年の皐月賞では【5-0-4-12】で最多5勝をマークしています。好成績の理由として、東京芝1800mの上級条件(2、3歳限定戦)に参戦する若駒は、未来の大レースを意識できる素質馬が多いことがあげられます。
日本ダービーやオークス、古馬戦なら天皇賞(秋)やジャパンCなど東京には大レースが多数。そんななかで府中千八は総合力が問われる上に、東京も経験できるため、若駒にとっては予行演習にうってつけなのです。
実際に、ドゥラメンテやエフフォーリアなどそうそうたる面々が皐月賞馬となっています。共同通信杯と同舞台の東スポ杯2歳S、アイビーSも同様に、コントレイルやドウデュースらを輩出。2、3歳で東京芝1800mの上級条件に出走する馬のレベルの高さがうかがえます。
「2歳王者キラー」の条件に合致した素質馬

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今年、素質馬御用達レース「共同通信杯」に出走していたのは、1着マスカレードボール、2着カラマティアノス。前走共同通信杯の連対馬は【5-0-3-7】で、どちらもデータとしては優秀です。ただ、クロワデュノールと直接対決していない点から、カラマティアノスの方が大金星を上げる可能性は高いかもしれません。
しかもカラマティアノスは最大手「ノーザンファームの生産馬」。この条件に該当する馬は【4-0-0-4】で、昨年のジャスティンミラノや22年に世界最強馬イクイノックスを倒したジオグリフもこのパターンでした。ちなみに、該当馬不在の23年を除いた21~24年の機会3回で、2歳王者に3連勝しているのもポイントです。
カラマティアノス自身は出遅れが多い面はあるものの、通算成績【2-1-2-0】と馬券圏内は外しておらず、課題のゲートは前走で改善の兆しが見えたところ。今回もスタートが決まれば好勝負になってもおかしくない力を持っています。
そして極めつけはカラマティアノスの鞍上、戸崎圭太騎手。ジャスティンミラノで当レースを制したのはもちろん、昨年末にレガレイラで有馬記念、ダノンデサイルでドバイSC勝利と、勢いに乗っている騎手でもあります。カラマティアノスを新たな「ベリーベリーホース」にできるか、鞍上の手腕にも注目です。
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