【皐月賞】共同通信杯組が過去10年で5勝、ヒモ穴探しは弥生賞がおすすめ ローテーションに見られる特徴は

SPAIA編集部

皐月賞、過去10年の優勝馬,ⒸSPAIA

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ローテーションに見られる特徴は?

20日に中山競馬場で皐月賞(GⅠ・芝2000m)が開催される。

牡馬クラシックの開幕戦、中心は無敗の2歳中距離王者クロワデュノールで間違いない。暮れのホープフルS以来という直行ローテになるが、その間に自身が破ってきた馬たちが重賞やOP・L競走で躍動。休んでいる間も評価が上がり続けた馬というのは珍しい。

一方で、気になるのは王者と未対戦の素質馬たち。デビュー3連勝で京都2歳Sを制したエリキングはその筆頭で、ほかにも朝日杯FSの2着馬ミュージアムマイルや同舞台の京成杯を好時計で勝利したニシノエージェントなどが王者撃破に燃えている。

ここでは過去10年のデータを基に、ローテーションに見られる特徴を探っていく。

皐月賞、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


まずは過去10年の勝ち馬10頭が前走で走っていた競馬場に注目。実は同じ中山が4勝なのに対し、東京が5勝で一歩リードしている。この成績を牽引しているのが前走共同通信杯組【5-0-4-12】だ。

昨年もジャスティンミラノが1着、ジャンタルマンタルが3着と2頭の好走馬を輩出。2022年も1着ジオグリフと4着ダノンベルーガ、2021年も1着エフフォーリアと3着ステラヴェローチェが共同通信杯からの臨戦で、近年の“トレンドローテ”といっても過言ではない。

今年は勝ち馬マスカレードボールと2着馬カラマティアノスが参戦を予定しており、この2頭からは目が離せない。

共同通信杯に次ぐ2頭の勝ち馬を出しているのが、前走ホープフルS組【2-0-0-4】である。2017年のGⅠ昇格以降、無敗のホープフルS制覇から皐月賞へ直行した例は過去に2回。該当するのがサートゥルナーリアとコントレイルで、この2頭はいずれも皐月賞を制した。クロワデュノールも続くことができるだろうか。

トライアルの弥生賞は勝ち馬こそ出ていないが、過去10年で【0-5-2-32】と馬券内への好走馬は多数出ている。特に2021年以降は4年連続で弥生賞組が馬券内に食い込んでおり、昨年もコスモキュランダが7番人気で2着に食い込んだ。

特に弥生賞の勝ち馬は【0-4-0-5】複勝率44.4%で複回収率145%と妙味あり。ファウストラーゼンはホープフルSでも3着に食い込んだ実績の持ち主ながら、今回もさほど上位人気にはならない見込み。3戦連続の激走に注目だ。

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