【新潟記念】GⅠ連続3着のライトバックは消し、レッドラディエンスも消し候補 ハイブリッド式消去法

八木遊

過去10年の新潟記念『前走から距離短縮』かつ『サンデーサイレンス系』の成績,ⒸSPAIA

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5つのデータから絞れた馬は?

先週のキーンランドCは6頭が消去を免れ、そのうち5頭が掲示板を独占。ところが本命印を打っていたのが1番人気ナムラクレアだったため、馬券はハズレ。札幌記念のプログノーシスしかり、今回のナムラクレアしかり、本命馬がことごとく馬券圏外に敗れている。今週こそズバッと本線で当てたいところだ。

今週は日曜新潟のハンデ重賞・新潟記念を予想する。いつも通り過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順番に消していく。今回は登録のあった13頭から、執筆時点で回避が発表されていたラーグルフを除いた12頭を対象にする。


『前走から距離短縮』×『SS系』★0.0%★

まずは前走距離データから。過去10年で最も苦戦しているのは【1-1-4-45】(複勝率11.8%)の距離延長組。しかし、ここではあえて【3-2-1-23】(同20.7%)の距離短縮組を取り上げる。

3着内に入った6頭に共通していたのは、父が非サンデーサイレンス(SS)系だったことだ。逆に父SS系の馬が距離を縮めてきたときは【0-0-0-17】(同0.0%)と全滅していた。

今年このデータに当てはまったのは以下の4頭。今年の桜花賞とオークスで連続3着に好走したキズナ産駒のライトバックも該当。斤量52kgとハンデにも恵まれた印象だが、新馬戦以来となる牡馬相手がどうか。秋華賞に向けての始動戦となるが今回は嫌ってみたい。

【今年の該当馬】
・アスクワイルドモア
・ジューンアヲニヨシ
・バラジ
・ライトバック


『非社台系生産』×『前走から中13週以上』★0.0%★

続いて、生産者別データから非社台系の牧場で生産された馬を取り上げる。

過去10年の成績は【3-2-3-70】(複勝率10.3%)で、複勝率24.2%の社台系生産馬に惨敗している。特に前走から中13週以上と間隔が空いた馬は【0-0-0-13】(同0.0%)と馬券圏内に入った馬はいない。

今年この消去条件に当てはまったのは以下の5頭。うち3頭は消去済みのため、新たにゴールドプリンセス、シンリョクカの2頭が消去リストに加わった。

【今年の該当馬】
・ゴールドプリンセス
・シンリョクカ
・(ジューンアヲニヨシ)
・(バラジ)
・(ライトバック)


『ミスプロ系』×『関東馬』★0.0%★


3つ目は再び血統データをみていく。

注目したのは過去10年で【3-2-0-20】(複勝率20.0%)のミスタープロスペクター(ミスプロ)系だ。馬券に絡んだ5頭に共通していたのは、関西馬だったこと。関東馬は12頭が出走していたが全て4着以下に敗れている。

今年は登録13頭の中で唯一のミスプロ系、キングズパレスがこの条件に当てはまった。近2走のローカルハンデGⅢで連続2着に入っているように、その実力は認めざるを得ない。しかし、3戦連続で馬体重を減らしており、中間の追い切りも終い重視でやや軽め。上位人気に推されるのは間違いないが、ここは無印とする。

【今年の該当馬】
・キングズパレス


『6歳以上』×『前走時馬体重479kg以下』★2.8%★

4つ目は年齢別データから【3-3-3⁻70】(複勝率11.4%)の6歳以上を取り上げる。

高齢馬で好走が目立っていたのは、それなりに馬格がある馬。前走時馬体重が479kg以下だった馬は【0-0-1-35】(同2.8%)と苦しんでいた。

今年この条件に当てはまったのは、メンバー唯一の6歳馬ファユエン。前走時馬体重は470kgだった。OP入り後は今回と同じ53kgの斤量でも凡走が続いている。今回も3着内は厳しいとみる。

【今年の該当馬】
・ファユエン


『前走4角6番手以下』×『今回馬番1~2番』★0.0%★

4つの条件を終えて、対象の12頭中8頭が消えた。最後は前走時の4角通過順を見ておく。これが6番手以下だった馬は【4-4-7-92】(複勝率14.0%)。意外にも4角で前目に位置していた馬も好走する傾向にあった。

ここに掛け合わせるのは、今回の馬番だ。1~2番の内目に入った馬は13頭すべてが4着以下に負けている。昨年は1番人気サリエラが最内枠から7着、2021年は1番人気ザダルが2番枠から13着と惨敗している。

残っている4頭のうち、セレシオンとレッドラディエンスが前走4角6番手以下だった。今回1~2番枠に入るようだと消去対象とする。

【残っている中の該当馬候補】
・セレシオン
・レッドラディエンス

全ての条件を終えて確実に残るのは、アリスヴェリテとエーデルブルーメの牝馬2頭。マーメイドSでワンツーを決めた2頭のうち、本命はエーデルブルーメの方だ。

前走から斤量3kg増のアリスヴェリテよりも、54kg据え置きのエーデルブルーメがより魅力的。京都内回りから新潟外回りへのコース替わりも味方するだろう。

買い目はエーデルブルーメとアリスヴェリテのワイド厚め。他は枠順次第で本命馬からセレシオンとレッドラディエンスへのワイド。そして、楽逃げが見込めるアリスヴェリテの粘り込みも十分可能とみて、同馬の単勝を押さえておきたい。

ライタープロフィール
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。

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