【注目2歳馬】Twirling Candy産駒エコロジークが5馬身差の完勝 勝ち時計1:08.9は新潟芝1200mの新馬戦レコードを更新

三木俊幸

8月17日の新潟5R・新馬戦を勝利したエコロジーク,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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森秀行厩舎は夏の新潟新馬5戦5勝

先週末の新潟競馬場は重賞レースが組まれていなかったが、17日(土)にはC.ルメール騎手が騎乗機会6連勝を含む1日7勝の大活躍。その一端を担った芝1200mの新馬戦は、Twirling Candy産駒エコロジークが後続に5馬身差をつける完勝。管理する森秀行厩舎は今夏の新潟開催における新馬戦で5戦5勝となった。

エコロジークはこれまでに勝利した4頭と同じOBSマーチセールにて、25万ドルで落札された外国産馬。父は現役時代ダート7FのGⅠ・マリブS、芝9FのGⅡ・デルマーダービーなどを勝利しており、種牡馬としても2021年のプリークネスS優勝馬Rombauerなどを送り出している。

このレースに向けた最終追い切りは、栗東の坂路で4F52.9-37.7-24.5-12.2をマーク。パドックでも480kgの馬体に重め感はなく、外目をきびきびと周回するなど目立っていたこともあって単勝1.4倍の支持を集めた。

スタートは五分も楽にレースの主導権を奪い、前半600m通過は34.3(12.3-10.8-11.2)。勝負所で外からオカゲサンが並びかけていき直線に向くも、ルメール騎手の手応えは抜群。後続との差を引き離した。

最後まで手綱はほぼ持ったまま、残り100m地点では後ろを振り返る余裕もあり、スピードの違いをみせつけるレース内容だった。

勝ちタイムは1:08.9。2002年にタガノラフレシアがマリーゴールド賞で記録した新潟芝1200mの2歳レコード1:08.7とは0.2秒差で、全体でも3番目の好タイム。そして2001年にハセノコンコルドが記録した1:09.1を上回り、同コースの新馬戦レコード更新となった。

ほぼ馬なりのままで好タイムを叩き出せるということからも、かなりのスピード能力を秘めている。1400mへの距離延長にも対応できそうだが、将来的にはスプリンターとして大きな舞台を狙うような活躍を期待したい。


8月17日の新潟5R・新馬戦を勝利したエコロジーク,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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良血が2戦目で変わり身をみせる

18日(日)の新潟2Rに組まれた芝1800mの未勝利戦では、ルメール騎手騎乗のエピファネイア産駒シルバーレインが勝利。母はヴィクトリアマイル、香港CとGⅠ・2勝をあげたノームコアという良血馬が2戦目で大きく変わり身をみせた。

8月18日の新潟2R・未勝利戦を勝利したシルバーレイン,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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東京芝1600mの新馬戦はスタートが遅く、道中は中団までポジションを押し上げる競馬。直線もジリジリと伸びたが、逃げたショウナンマクベスを捉えられなかっただけでなく、コスモコロネットにも差されて3着と案外なレースぶりだった。

しかし、今回はゲートが改善されて好スタートを決めた。1000m通過1:01.9というペースで流れた道中は後方2番手の追走となったが、直線では馬なりのまま手応え良く伸び、残り200mで早め先頭に立ったマイネルゼウスを交わして5馬身差をつけた。

勝ちタイムは1:48.2。レース上がり33.9(11.3-11.2-11.4)のところ、シルバーレインは最後まで追われることなく33.2でまとめた点は強調できる。この内容ならさらに上の舞台でも楽しみだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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