【中京記念】データのイチオシは「美浦所属」エピファニー 10年で6勝の「5歳馬」も強調材料
門田光生
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5歳馬の活躍目立つ
2024年7月21日に小倉競馬場で行われる第72回中京記念。サマーマイルシリーズに組み込まれているが、今年は小倉競馬場で開催されるので、距離が1600mではなく1800mで施行される(小倉競馬場に1600mのコースはない)。2021、22年も小倉、2020年は阪神競馬場で行われており、中京記念という名称ながら、当地で行われたのは、直近5年で2回だけ。データ予想するうえで難しいところもあるが、ひとまずはいつも通り過去10年の成績を基に検証していきたい。
☆所属
美浦所属馬が2勝(4連対)、栗東所属馬は8勝(16連対)。馬券に絡んだ頭数は後者が上だが、勝率、連対率、複勝率はいずれも前者が上回っている。
☆性別
牝馬は29頭が出走して1勝、2着2回。複勝率では牡馬、セン馬を少し上回っているが、1勝、勝率3%台では物足りないと言わざるを得ない。
☆年齢
勝ち馬が出ているのは、3~6歳まで。7歳以上で連対したのは、2014年の2着馬ミッキードリームだけだった。勝率や連対率がいいのは3歳だが、出走頭数が少なく、馬券に絡んだのは2019年の1、2着馬のみ。信頼度はそこまで高くない。5歳は6勝、2着7回で、勝率、連対率ともに水準以上の数字。ここ10年では2019年を除く9回で連対しており、ワンツー決着も5回。5歳馬中心と考えていい。
☆前走クラスと主な前走
前走オープン組が6勝、2着5回。パラダイスS、米子S、谷川岳S、さらにはダートの欅Sと、幅広いレースから勝ち馬が出ている。
重賞組ではGⅠからの好走率が高く、特に連対率は19.4%とトップの数字。GⅡ組も悪くないが、GⅢ組は不振。GⅠ組と出走頭数が同じながら、連対率3%台では厳しい。
ちなみに、小倉開催で行われた2戦はいずれも安田記念組のカテドラルが2着好走している。同馬含め登録のある安田記念組2頭が出走するならマークは必要だろう。
☆前走着順
前走で掲示板に載った馬(5着以内)を比較してみると、前走3着だけが連対馬を出していない。同1、2、4、5着は複数の連対馬を出していた。
☆その他
その他で気になったデータだが、まずは前走人気。前走5~8番人気からは連対馬が一頭も出ていない。また、前走馬体重が440~460kg台だった馬もすべて3着以下だった。
条件そろったエピファニー
中京記念のデータをまとめてみよう。
【好走データ】
A「美浦所属」
B「5歳」
C「前走がオープン(ダート含む)もしくはGⅠ」
【勝率ダウン】
D「牝馬」
E「前走がGⅢ」
【勝ち馬なし】
F「7歳以上」
【連対馬なし】
G「前走3着」
H「前走5~8番人気」
I「前走馬体重440~460kg」
今回、3つのプラスデータをすべて満たすのはエピファニー。大阪杯組はこれまで出走例はないが、前走GⅠ組は総じて好走率が高く、加えて小倉開催だった2021年は前走2000m組が1、3着と結果を出している。データ的に割引材料もなく、これが本命で問題ないだろう。
続いてプラスデータが2つ、マイナスデータを持たないのは、アスクワイルドモア(BC)とロングラン(AC)の2頭。プラスデータ内で最も勝率が高いのはB「5歳」。よって5歳のアスクワイルドモアを上に取る。
アスクワイルドモアは前走がダートのオープンで14番人気16着。さすがに負け過ぎだろうと思ったが、2020年に中京記念を制したメイケイダイハードは、前走の欅S(ダート1400m)で10番人気11着。大敗からの巻き返しは可能とみる。また、小倉で行われた中京記念2回では、2着馬の前走成績が12、18着。ここでも大敗からの巻き返しが可能というデータが出ている。
ちなみに、大敗から巻き返した2例は、上記で少し触れたようにいずれも安田記念組(カテドラル)だった。したがって、前走で安田記念着外だったエルトンバローズ、カテドラルが押さえ。マイナスデータを持たないエルトンバローズを4番手、年齢のマイナスデータに引っかかっているカテドラルを5番手とする。
◎エピファニー
◯アスクワイルドモア
▲ロングラン
△エルトンバローズ
×カテドラル
《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
退院してから数か月。ようやく食事も減塩から普通の食事に戻りました。ただ、以前より仕事で運動量や歩数が増えた影響か、体重が戻ってきません。悪いことではないのでしょうが、体力が戻ってこないのが…。年齢かなあ。
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