【エンプレス杯】オーサムリザルトが無傷6連勝で重賞初制覇 武豊騎手「まだ強くなりそうですし、これからが楽しみです」
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
状態は今までで一番良かった
今年から5月の開催となったエンプレス杯(JpnⅡ・ダート2100m)は、武豊騎手騎乗のJustify産駒オーサムリザルトが勝利。デビューからの連勝を「6」に伸ばすとともに、重賞初制覇を飾った。
武豊騎手は「状態に関しては今までで一番良いと厩舎から聞いていましたし、実際にそういうふうに感じました」と語った。
スタートして一旦はライオットガールがハナを奪うも、行きっぷりが良かったということで無理に抑えることはせず1周目スタンド前で先頭へ。キャリア6戦目にして初めて逃げる競馬に打って出た。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ゴール板を通過した900m地点の通過は57.0とスローペースに持ち込み、その後13秒台のラップから11.7へと一気にペースが上がったのは、2周目に入った向正面。ピッタリと2番手からマークしていたアイコンテーラーも食い下がって直線へと向いたが、結果的に先行勢は失速。対するオーサムリザルトは手応え十分。ゴール前は少し気を抜く場面もあったが、初のナイターや川崎コースなど不安要素を一蹴する内容でそのまま押しきり。勝ちタイムは2:14.5(稍重)だった。
「まだ強くなりそうですし、これからが楽しみです」と鞍上が振り返ると、管理する池江泰寿調教師からは妄想に近い話としながらも、ブリーダーズカップディスタフに挑戦したいという言葉もあった。今後どこまで連勝記録を伸ばすのか、引き続きその走りに注目が集まる。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
キャリックアリードはGDJ2024古馬春シーズン優勝
2着は道中5番手からレースを進めたグランブリッジ。直線は外へと持ち出されて、上がり最速の38.4で追い込んだが、クビ差及ばず。昨年3月のエンプレス杯を勝利して以降、7戦して2着5回と安定感抜群の競馬を見せるも、勝ち味に遅い内容が続いている。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
地方馬最先着は大井所属キャリックアリードの3着だった。JRAから移籍後はクイーン賞3着、兵庫女王盃4着と上位に好走して挑んだ一戦。6番手からロスなく運び、グランブリッジからは2馬身離されたものの、最後まで力強い末脚だった。これでグランダム・ジャパン2024古馬春シーズンにおいて70ポイントを獲得し、シリーズ女王に輝いた。
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ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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