【クイーン賞予想】ライオットガールが連覇濃厚 斤量56キロ以上は連対率60%超え
菊池敬太
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エンプレス杯へのステップレース
2024年2月7日(水)に船橋競馬場でクイーン賞(JpnⅢ・ダート1800m)が実施される。上半期に最大目標となるレースがなかったことから、エンプレス杯(5月開催に変更)を頂点とする新たな競走体系が整備。これに伴い、クイーン賞の施行時期は2月上旬に変更された。
連覇に挑むライオットガールを筆頭に、2022年の勝ち馬テリオスベル、昨秋のJBCレディスクラシックで3着に食い込んだアーテルアストレア、地方勢では前走の神奈川記念で0秒1差の2着と好走したキャリックアリード(昨年末に大井の藤田輝信厩舎に移籍)などJRAと地方から実力馬が集結。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気別成績を見ると、1番人気が【3-4-1-2】と勝率、連対率、複勝率全てでリード。2番人気は【1-2-2-5】、3番人気は【3-2-2-3】で、連対馬20頭のうち15頭が3番人気以内と上位人気の活躍が目立つ。
所属別で見ると、JRAが16連対(美浦9、栗東7)と優勢で、地方馬は大井が2勝を含む3連対、川崎が1勝をマーク。近5年では19~21年に地方馬が3勝を挙げている。
年齢で見ると、4歳馬が4勝を含む6連対でリード。次いで6歳馬が4連対で、5歳馬が3連対。7歳馬2連対で続く(3歳馬は5連対)。
実績面は連対馬20頭中15頭がダート1800mの重賞で連対歴あり。残る5頭中3頭はダート1800mで3回以上連対していた。斤量56キロ以上は【1-5-1-2】と連対率、複勝率ともに高く、トップハンデは【3-5-1-2】。脚質は【逃げ6先行10差し4追込0】で、17年以降は逃げ馬が5勝含む6連対と好調だ。
ライオットガールの連覇が濃厚
◎ライオットガール
過去10年で4勝をあげる「4歳」で、栗東馬。昨夏のレパードステークス、前回のクイーン賞と1800mの重賞で2勝をマーク。斤量は増えるが、ハンデ56キロ以上は【1-5-1-2】連対率66.7%と優秀で、船橋ダ1800mを経験しているのも大きな強み。ここを制して今年の牝馬路線の主役に躍り出る。
◯テリオスベル
美浦所属の7歳馬。2022年のクイーン賞を制するなど、船橋は【1-2-0-0】と相性がいい。斤量56.5キロを背負うが、トップハンデは【3-5-1-2】と好成績で、今回は強力な逃げ馬が不在。少しズブさはあるものの、一杯に追われてもバテないタフさは健在。過去10年で逃げ馬が5勝というデータも味方になる。
▲アーテルアストレア
栗東所属の5歳馬。昨秋にレディスプレリュードを制し、続くJBCレディスクラシックで3着と、牝馬ダート路線でトップクラスの実力がある。船橋コースは初めてだが、全6勝を1800mで挙げている1800m巧者。脚質面はマイナスだが、テリオスベルと同じく斤量56.5キロを背負い、重賞2勝目を狙う。
ほか、大井のキャリックアリードはJRAでデビューして7戦4勝、全て3着以内と安定感が光る。前走の神奈川記念では0秒1差の2着に好走し、充実ぶりを示した上で南関東に移籍してきた。1800mで2勝を挙げており、また、近10年で大井所属馬が2勝を挙げている点も心強い。南関東重賞3勝を誇る船橋のメイドイットマムは、前走の東京シンデレラマイルで6着。久々のマイル戦に加えて初の古馬重賞だったが、0秒5差まで追い上げた。1800mに距離が延びるのはプラスに働きそうだ。昨年のフローラステークスを制したゴールデンハインドは初のダート戦。兄姉ともにダートで勝ち星を挙げているだけに、こなせるだけの下地はありそうだ。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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