【競馬】芝で母父ディープインパクトが狙い目 ルーラーシップ産駒の「買える条件・買えない条件」
東大ホースメンクラブ
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マスクトディーヴァの父ルーラーシップ
2024年2月4日に行われるGⅢ東京新聞杯にマスクトディーヴァが出走予定だ。ローズSでは後のエリザベス女王杯覇者ブレイディヴェーグに完勝、秋華賞でも圧倒的1番人気のリバティアイランドを相手に1馬身差まで追い詰めた。今年の飛躍が期待されるマスクトディーヴァの父はルーラーシップ。そこで今週は、同産駒の「買える条件」と「買えない条件」をテーマにデータ検証を行う(参照するデータは2019年2月2日~2024年1月28日)。
ローカルで輝く
<ルーラーシップ産駒の「買える条件」>
新潟芝1800m以上【23-23-22-181】勝率9.2%/連対率18.5%/複勝率27.3%
福島芝1200m【8-6-3-45】勝率12.9%/連対率22.6%/複勝率27.4%
ダート×1枠【22-16-23-223】勝率7.7%/連対率13.4%/複勝率21.5%
芝×母父ディープインパクト【61-48-44-365】勝率11.8%/連対率21.0%/複勝率29.5%
まずはルーラーシップ産駒を買える条件を取り上げる。
競馬場別では新潟、特に芝の中距離が狙い目。新潟芝の1800m以上では単勝回収率109%とプラス域だ。特に芝内回り2000m【6-4-4-33】、単勝回収率251%、芝2400m【3-2-5-18】同128%とベタ買いするだけでプラス。出走馬がいれば必ず買い目に入れておきたい。
マイル以下では、福島芝1200mと東京芝1400mが得意コース。福島1200m【8-6-3-45】勝率12.9%、単勝回収率110%、東京芝1400m【7-4-2-65】勝率9.0%、単勝回収率102%とどちらも黒字域だ。中距離馬のイメージが強いが、条件さえ整えばマイル以下でも十分狙える。
ダートの内枠は砂を被りやすいため苦手とする競走馬も多いが、ルーラーシップ産駒にとって内枠はプラスのようだ。ダート×1枠は単勝回収率135%、複勝回収率93%と妙味も十分。さらに前走先行した馬だと【7-3-4-50】で勝率は10.9%、単勝回収率は211%までアップする。
血統面では母父ディープインパクトをピックアップ。代表産駒のキセキやエヒト、マスクトディーヴァもこれに該当する。芝成績では2位の母父アグネスタキオンに28勝差をつける61勝を挙げており圧倒的だ。その他、母父ダイワメジャーも優秀。芝×マイル以下は【6-6-3-50】で複勝回収率132%とプラス域をマークしている。
ダートのマイル以下は低調
<ルーラーシップ産駒の「買えない条件」>
芝×1枠【22-44-35-300】勝率5.5%/連対率16.5%/複勝率25.2%
ダート×1600m以下【51-57-79-651】勝率6.1%/連対率12.9%/複勝率22.3%
函館芝【8-16-11-119】勝率5.2%/連対率15.6%/複勝率22.7%
次に勝率が大きく落ちる、ルーラーシップ産駒の買えない条件についても確認する。
ダートでは1枠を苦にしなかった同産駒であるが、芝では逆に1枠がマイナス。他の枠に比べてガクンと勝率が下がっており、勝率は5.5%、単勝回収率はわずか35%に留まっている。ちなみに複勝率に関しては他の枠とさほど変わらないので、単系馬券で同産駒を狙う場合に注意したいデータだ。
芝ではマイル以下でも買い条件があった同産駒であるが、ダートのマイル以下は全体的に低調。特に1200mと1600mは苦戦傾向が顕著であり、ダート1200m【11-13-19-159】勝率5.4%、単勝回収率37%、ダート1600m【10-17-20-149】勝率5.1%、単勝回収率35%と勝率が低く、妙味もない。ダートは中長距離で狙うのが無難だろう。
競馬場別では函館芝コースを苦手としている。過去5年で154回出走して、わずか8勝しかできておらず、単勝回収率も34%。一方、函館ダートでは【9-6-7-63】で勝率10.6%、複勝率25.9%とまずまずの成績を残しており、狙うならこちらだろう。ちなみにダートの9勝は全て1700mで挙げられたものである。
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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