【注目2歳馬】ノーステッキでラスト11.7-11.3 5馬身差で圧勝のリアルスティール産駒ニュージーズ

三木俊幸

12月28日中山5Rを制したニュージーズ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

半姉はミッキークイーン

今年最後の開催を迎えた12月28日(木)、中山5Rで行われた芝2000m新馬戦は、リアルスティール産駒ニュージーズ(美浦・木村哲也厩舎)が勝利。半姉にオークスと秋華賞を制したミッキークイーンがいる良血に相応しい鮮やかなレースぶりが光った。

当初は有馬記念当日の新馬戦を予定していたが、除外になりこのレースへと矛先を向けたニュージーズ。当日はC.ルメール騎手騎乗で単勝1.7倍の支持を集めた。まずまずのスタートを切ると前に馬を置きながら4番手を追走。1000m通過が1:03.1とスローペースで流れるも、しっかりと折り合い手応えよく4角に差しかかった。

逃げていたブラックサンライズの後ろ、4頭が並んだ2列目で直線へと向くと、残り150mで楽々と先頭へ。そのままノーステッキで突き抜けて後続に5馬身差をつけ、2:02.6で駆け抜けた。スローペースだったとはいえラストは11.7-11.3、ゴール前で撮影していても数字以上に瞬発力を感じた。

フットワークも大きく、距離が伸びても問題なさそうな印象。木村厩舎からは同日のホープフルSで、牝馬のレガレイラが牡馬を一蹴してGⅠ勝ちを果たした。ここまでの2歳牡馬たちを振り返ると、確たる主役不在の混戦という雰囲気が漂っており、クラシック戦線でも楽しみが持てるデビュー戦の内容だったと言えるだろう。

12月28日中山5Rを制したニュージーズの能力,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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