C.ルメール騎手が165勝でリーディング獲得 川田将雅騎手は勝率30%超【2023年の騎手リーディング】

三木俊幸

2023年終了時の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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C.ルメール騎手がリーディングトップ

リーディングジョッキーの成績,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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12月28日の開催をもって、2023年JRAの全日程が終了。12月は9勝の上積みに止まったが、年間165勝をあげたC.ルメール騎手が2年ぶり6回目となるリーディング騎手に輝くとともに、50億8,476万1,000円と最多賞金も獲得した。さらに年間重賞18勝もトップ、イクイノックスとのコンビで宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンCを勝利するなどGⅠ・7勝。今年も大舞台での勝負強さが際立った。

イクイノックスとC.ルメール騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ジャンタルマンタルで朝日杯FSを制するなど12月11勝だった川田将雅騎手は、年間151勝で2位。夏から秋にかけてはトップを快走していたが、終盤にルメール騎手の猛追があり、2年連続のリーディング獲得とはならなかった。それでも勝率30.5%、複勝率60.0%という数字は素晴らしく、リバティアイランドとのコンビで牝馬三冠を達成するなど、年間重賞14勝といずれも昨年を上回る成績。海外でもウシュバテソーロとのコンビでドバイワールドCを制し、偉業を成し遂げた一年だった。

3位横山武史騎手は、12月に10勝を上積みして年間126勝という成績で2023年を終えた。2022年にマークしたキャリアハイの127勝には及ばなかったが、ソールオリエンスとのコンビで皐月賞を制するなど重賞7勝。インパクトでは上位2人に及ばなかったが、年間を通じ、安定して勝ち星を積み重ねた。

4位以下は混戦。最終的に113勝で松山弘平騎手と岩田望来騎手が並んだが、2着数の差で松山弘平騎手が4位にランクイン。12月は阪神Cを制するなど月間7勝。夏にトップ5圏外へと順位を落としていたが、秋以降にしっかり巻き返した。

5位は岩田望来騎手。12月は0→2→1→1→3→0→0→1→1と勝ち星を重ね、3週目に5位へ再浮上して2023年を終えた。年間勝利数に加えて、重賞勝利数も5勝とキャリアハイの成績をマークした。

武豊騎手は最年長GⅠ勝利記録を更新

リーディングトップ5以外で活躍が目立った騎手として3人をピックアップしたい。まずは坂井瑠星騎手。自身初のJRA年間100勝をクリアして107勝。12月はレモンポップとのコンビでチャンピオンズCを制するなど12勝をあげる好成績を残した。着実に成績を向上させており、2024年はさらに上を目指してほしい。

レモンポップとのコンビでチャンピオンズCを制した坂井瑠星騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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2人目はデビュー2年目の佐々木大輔騎手。リーディング12位の68勝。前年の9勝から大きく飛躍した一年だった。夏の函館開催では、18勝の活躍で史上最年少19歳での函館競馬リーディングジョッキーに輝いた。秋の福島開催でも最多タイの7勝、2着数の差で開催リーディングを獲得した。3年目を迎える2024年は、どんな活躍をみせるのか楽しみだ。

函館リーディングを獲得した佐々木大輔騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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3人目はデビュー37年目の武豊騎手。今年は怪我もあり年間74勝のリーディング10位でフィニッシュ。4月の大阪杯ではジャックドールに騎乗して逃げ切り勝ち。54歳19日でのGⅠ勝利はJRA史上最年長記録更新となった。今秋は天皇賞(秋)当日に右太ももを馬に蹴られるアクシデントがあり、約2カ月の休養があったが、有馬記念ではドウデュースを勝利に導き最年長GⅠ勝利記録を再び更新。大一番での勝負強さ、しっかりと結果を残すところは「さすが武豊!」。2024年も変わらず華麗な騎乗でファンを魅了してくれることだろう。

ドウデュースで有馬記念を制した武豊騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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