【ジャパンC】所属と馬齢から検討 京大競馬研の本命はスターズオンアース
京都大学競馬研究会
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海外、地方馬は問答無用で切り
11月26日(日)に東京競馬場でジャパンC(GⅠ・芝2400m)が行われる。現役世界最強馬イクイノックス、三冠牝馬リバティアイランド、昨年の二冠牝馬スターズオンアース、ダービー馬ドウデュースなど注目の馬が揃った。過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。
まず、過去10年のジャパンCにおける所属別成績について調べた。美浦所属馬は【2-3-1-36】で勝率4.8%、連対率11.9%、複勝率14.3%といった成績。栗東所属馬は【8-7-9-72】で勝率8.3%、連対率15.6%、複勝率25.0%だ。
海外、地方所属馬は【0-0-0-29】と馬券に入った馬がおらず、軽視するべきだ。イレジン、チェスナットコート、クリノメガミエースが該当する。
6歳以上は苦戦続き
次に馬齢別成績を調べると、6歳以上の馬がかなり苦戦していることが分かる。
3歳馬は【1-4-2-16】で勝率こそ高くはないものの、連対率20%、複勝率30%を超える成績を残している。ショウナンバシット、リバティアイランドが該当する。4歳馬は【5-3-3-37】、勝率は10.4%で最も高い。イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガ、スターズオンアースなどが該当する。5歳馬は【4-3-4-35】で連対率15.2%、複勝率23.9%とこちらも安定した成績を残している。タイトルホルダー、スタッドリーが該当する。
これに対し、6歳以上の馬は【0-0-1-49】。馬券に入ったのは2013年3着のトーセンジョーダンしかいない。評価を大きく下げる。ディープボンド、パンサラッサ、ヴェラアズールなどが減点対象だ。
好走条件を満たす馬から3頭を厳選
◎スターズオンアース
前走は距離適性的に短いマイル戦で先行したことで終いが甘くなったが、能力は感じさせた。2、3走前は立ち回りの上手さが何よりも必要な阪神芝2000mで差しきれない競馬になってしまったが、大箱コースでの変わり身を期待させる内容であった。大阪杯後のC.ルメール騎手のコメントからも、今回の東京2400mへの距離延長はプラスになるだろう。
この馬の最大の持ち味は勝負根性で、馬群を割る力や状況に惑わされない点が魅力。この面なら上位2頭とも十分戦える。天皇賞(秋)を回避した後のレースになり、状態的に完璧とは言えないものの、他馬もそこまでいいわけではなく大きなマイナスにはならない。外枠は微妙であるが、能力とコース適性は上位2頭にも引けを取らないと思うので、人気が落ちるならこ本命で狙いたい。
◯イクイノックス
シンプルに強い。どんな競馬でも対応できるのが最大の魅力。状態だけが懸念材料だが、調整過程を見る限り問題はなさそうだ。個人的には2000mより2400mの方が得意だと思っているので、条件も好転する。
▲リバティアイランド
前走の秋華賞は案外な内容だったが、牝馬三冠を獲得した実力は確か。状態的にここを見据えての仕上げでもあった。上積みは間違いなくある。世代では圧倒的に抜けた存在で、個人的には、牡馬を含めた3歳の頂点はこの馬だと思う。ここでも通用する力は十分にある。最内枠は正直微妙だが、能力はイクイノックスと並んで抜けた存在。大きな心配はない。
以下、印を打たなかった馬の評価について簡単に触れていく。
タイトルホルダーは状態面が完調に至っていないのに加えて、阪神と中山に好走歴が集中しているようにパワーの要る馬場が合いそう。東京コースへの対応に不安がある。また、枠のよさでスターズオンアースより人気しそうなのでここは軽視したい。
ドウデュースはダービーを勝っているが、現状はパワー寄りになっており、中山や阪神の方が合いそうな感じがするのと、距離も2000mがベストに見える。
ダノンベルーガは無印評価の中では最も気になる存在。現状2400mの方が合いそうではあるが、中間の調教量の足りなさや出否を考えるほどの状態であることを踏まえ、ここでは印を打たなかった。
パンサラッサは距離適性、ディープボンドは高速馬場の適性から無印。ヴェラアズールはスローペースからの瞬発力勝負が合う馬で、パンサラッサとタイトルホルダーが作るペースが合わないだろう。
買い目は◎-◯▲のワイド2点、◎◯▲の3連複1点、3連単BOX6点。今回のレースでイクイノックス、リバティアイランドを予想に組み込む以上、5頭も6頭も印は打ちたくなかったので、この3頭で勝負する。
▽ジャパンC予想印▽
◎スターズオンアース
◯イクイノックス
▲リバティアイランド
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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