【デイリー杯2歳S】データはカンティアーモ、ダノンキラウェアが断然 穴は複勝率5割「父ディープ系」から

SPAIA編集部

2023年デイリー杯2歳Sに関するデータ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

マイル戦線を占う一戦

2023年11月11日(土)に京都競馬場で行われるデイリー杯2歳S(GⅡ・芝1600m外)。過去の勝ち馬にアドマイヤマーズやセリフォスといった面々が名を連ねるように、年末の朝日杯FSへ向けたステップであり、同時に翌春のNHKマイルC戦線を占う上でも重要な一戦だ。

紛れにくい王道のコース設定もあってか、例年少頭数ながら濃いメンバーが集まるレース。今年も例に漏れず、新潟で2歳レコードVを収めたカンティアーモやGⅠ馬の全弟ダノンキラウェアなどの有力馬がエントリーしてきた。

果たして勝つのはどの馬か、そして予想の上で注意すべきポイントは何か。阪神代替の近3年を含めた過去10年のデータを基に展望していく。

好走パターンが明確な「前走新馬組」

デイリー杯2歳Sの人気別成績,ⒸSPAIA


まずは人気別成績から。1番人気【3-3-2-2】が勝率30.0%、複勝率80.0%と安定感あり。2番人気【3-3-0-4】も勝率と連対率ではヒケをとらない。そもそも過去10年の平均出走頭数がわずか10.3頭であり、そんな少頭数、広いコースでレースをすれば、波乱が生じにくいのも当然か。

勝ち馬10頭はいずれも5番人気以内、馬券に絡んだのは8番人気まで。9番人気以下【0-0-0-20】。大穴を狙うのは筋悪で、基本的には上位人気馬の取捨と序列付けに集中したい。

デイリー杯2歳Sの前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別だと、1勝クラス【0-0-0-11】が全滅。新馬【3-4-1-14】勝率13.6%、複勝率36.4%、未勝利【3-4-3-16】勝率11.5%、複勝率38.5%、このあたりが主力だ。OPや重賞から来た組も計4勝しているので無視はできないが、やや取り扱い注意な部分がある。

デイリー杯2歳Sの前走OP以上での着順別成績,ⒸSPAIA


前走でOPや重賞を走っていた馬は、そこで1着なら【4-2-2-5】勝率30.8%、複勝率61.5%と抜群の成績。……なのだが、想定を見る限り、今年は該当馬がいない可能性が高い。

同2~5着は【0-0-4-9】複勝率30.8%。率は悪くないが、この時点で連対例がなくなり、あって3着まで。6着以下に敗れていた馬は【0-0-0-12】。新潟2歳S3番人気7着エンヤラヴフェイスは候補から一旦脱落する。

デイリー杯2歳Sの前走新馬組の条件別成績,ⒸSPAIA


新馬勝ちから直行してくる馬は、データ上の「買い、消し」が非常に分かりやすい。まずはレース間隔。中7週以下なら【0-3-0-12】に対し、中8週以上なら【3-1-1-2】勝率42.9%、複勝率71.4%。夏までに新馬を勝ち、十分に休養をとってからココで始動、というパターンがいい。中4週のジャンタルマンタルはここが引っかかる。

また、新馬戦でどの距離を走ったのかも重要なファクター。前走が1400m以下の新馬だと【0-0-0-9】で馬券絡みなし。同1600m以上なら【3-4-1-5】勝率23.1%、複勝率61.5%。デビュー2戦目でデイリー杯2歳Sを好走した8頭は、いずれもマイル以上の新馬を勝っていた。前記とあわせ、「前走1600m以上の新馬戦から中8週以上で参戦」なら【3-1-1-0】で複勝率は100%。芝1800m新馬勝ちのカンティアーモ、芝1600mの新馬を制したダノンキラウェアの2頭は、どちらも馬券に絡む確率が高そうだ。

デイリー杯2歳Sのその他データ,ⒸSPAIA


臨戦過程からは「この2頭で決まり!」となるのだが、もうひとつ別の切り口を。それが「父ディープインパクト系」の成績。2歳のマイル重賞、直線の切れ味勝負という条件設定だけあって、このレースはディープの血がとにかく強い。過去10年で【3-2-3-8】、特に「前走1着馬」なら【3-2-3-3】でなんと複勝率は72.7%にも及ぶ。

現2歳はいよいよディープインパクトの直仔がいない世代。とはいえ、孫たちはしっかり登録しており、今後もその活躍は続いていくだろう。前走重賞で敗れたエンヤラヴフェイスや前走新馬1400mメイショウサチダケは他のマイナスデータに触れてしまうが、リアルスティール産駒ナムラエイハブは面白い。前走は阪神マイルの未勝利戦を上がり最速、3馬身半差の快勝だった。


2歳レコードVの素質馬

「1、2番人気が好成績」「前走OPや重賞で敗れた馬はイマイチ」「前走1600m以上の新馬から中8週以上が◎」「父ディープインパクト系が好成績」などの要点を踏まえ、ここからは具体的に数頭ピックアップしていこう。

まず最有力はカンティアーモ。新馬戦は1000m通過59秒台のハイペースを2番手追走し、一度は前に出られた2着馬を差し返して勝利。新潟芝1800mの2歳レコードを更新し、3着とは7馬身以上の差をつける好内容だった。その3着馬は既に勝ち上がり、4着ホウオウプロサンゲも次走きっちり勝ち上がるとアイビーSでも2着に好走した。タイム、負かした相手、レースぶりどれをとっても、現状は非の打ちどころがない。

データ的には双璧のダノンキラウェアだが、こちらの新馬戦は6頭立てのマイルで1000m通過63.8秒の超スローペース。余力ありげに上がり最速33.2秒で後続を突き放す完勝だったが、ペースが遅かった分、数字の裏付けは欠く。今回が試金石だ。

先ほど「あって3着」と述べたパターンだが、新潟2歳S3着のクリーンエアはどうか。ディープ系(父リアルインパクト)で、「前走新潟2歳S3着以内」【1-0-2-1】というデータからも推せる。勝ち切るかはともかく、複勝圏内への台頭は期待できそうだ。前走も重賞にしては遅いペースのなか、しぶとく伸びてはいた。

ほか、未勝利勝ちからのナムラエイハブ、レース間隔だけが減点のジャンタルマンタルあたりが相手候補になる。

デイリー杯2歳Sのに関するデータ、インフォグラフィック,ⒸSPAIA


《関連記事》
「京都巧者」をデータで徹底調査 京都ダートに抜群の適性を誇る種牡馬とは?
武豊騎手、JRA重賞350勝までの道のり 節目の重賞勝利を振り返る
2023年に産駒がデビューする新種牡馬まとめ 日本馬の筆頭・レイデオロは「ディープ牝馬」との配合で期待

おすすめ記事