【注目2歳馬】サトノダイヤモンド産駒アフィリオンが抜群の手応えからラスト11.2-11.3で逃げ切り勝ち

三木俊幸

アフィリオンの能力値,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ラスト150mまで馬なり

10月21日(土)の東京5Rに行われた芝2000mの新馬戦は、2番人気のサトノダイヤモンド産駒・アフィリオン(美浦・古賀慎明厩舎)が勝利した。

16頭立ての大外枠から好スタートを切ったアフィリオンは、そのまま逃げる形でレースの主導権を握った。レースの入りこそ13.3だったが、2ハロン目から11.9-11.9と刻んでいき一旦は後続に3馬身ほどのリードをつけた。しかしその後は12.3-12.6-12.8-12.7と上手く息を入れ後続を引き付けながら、淡々としたペースで直線へと入った。

後続各馬の騎手たちの手が動いて追い上げを図るところ、C.ルメール騎手の手綱は動かず抜群の手応え。残り200m標識を過ぎても、ほぼ持ったまま。ようやく残り150mで追い出され、右ムチが1発入ったもののラストは再び流しながらゴール板を駆け抜けた。

ラスト2Fは11.2-11.3でまとめ、4角11番手から上がり33.3で2着に追い込んだフォスターボンドを寄せ付けることなく1.3/4馬身差をつける快勝。2:01.6も新馬戦としてはまずまず優秀で、機動力もありそう。今後の活躍を期待したくなる好内容だった。

アフィリオンの能力値,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


アルテミスSにチェルヴィニアが出走予定

今週末の28日(土)に東京競馬場でアルテミスSが行われる。出走予定のチェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)は前走、新潟芝1800mの未勝利戦は馬なりのまま後続に6馬身差をつける圧勝だった。阪神芝1800mの未勝利戦を楽勝して挑んでくるサフィラ(栗東・池添学厩舎)、新潟芝1600mの新馬戦で上がり32.9と瞬発力を見せつけ快勝してきたスティールブルー(美浦・宗像義忠厩舎)も出走を予定しており、楽しみな一戦だ。

天皇賞(秋)当日の29日(日)に組まれている芝2000mの新馬戦も各厩舎の期待馬が顔を揃えそうだ。ハービンジャー産駒のジオセントリック(美浦・手塚貴久厩舎)は1週前に美浦Wコースで6F84.4-68.4-54.0-38.5-24.0-11.5、ラストもしっかり動いていた。

ショウナンガチ(栗東・須貝尚介厩舎)はセレクトセールで1億1,550万円で落札されたドゥラメンテ産駒。1週前は栗東CWコースで6F85.2-68.7-53.0-37.6-23.6-12.0、J.モレイラ騎手で出走を予定している。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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