【レディスプレリュード】アーテルアストレアが重賞初制覇 武豊騎手「最後の直線にかけようと思っていた」

三木俊幸

2023年レディスプレリュード勝ち馬アーテルアストレア,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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道中は8番手を追走

JBCレディスクラシックの前哨戦として行われたレディスプレリュード(JpnⅡ・ダート1800m)は、武豊騎手騎乗で6番人気だったアーテルアストレアが勝利し、重賞初制覇を飾った。

優勝レイをかけられたアーテルアストレア,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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前日の東京盃と比較すると、馬場の表面に水が浮くことはなかったものの、不良馬場でレースは行われた。

スタートしてすぐに、楽に先頭に立ったノーブルシルエットが逃げる形となる。いつものようにスタート後からムチを入れてテリオスベルが前へと接近し、2角でノーブルシルエットに並びかけるも捲りきることはできず、前2頭が並んで向正面へと差しかかる。ペースは緩むことなく1000m通過は1:01.4、アーテルアストレアは8番手の外を追走していた。

3角でようやくハナを奪い切ったテリオスベルが後続を引き離して迎えた最後の直線は、残り150mでライオットガールが先頭へ。その外からグランブリッジも迫ったが、さらに外から追い込んできたアーテルアストレアがクビ差捉え切った。

勝ちタイムは1:51.6。2着は1番人気のグランブリッジ、3着はレパードSを制して挑んだ3歳のライオットガールという結果に終わった。


次走はJBCへ

アーテルアストレアは、これまで5勝全てで騎乗していた菱田裕二騎手が9月30日の阪神競馬で負傷したため、急遽武豊騎手に乗り替わっての一戦だった。

事前に菱田騎手から細かく特徴やクセを聞いたうえで挑んだというが、道中について「他馬のことは気にせず、前半はじっくり行って最後の直線にかけようと思っていたので、そういうレースを心がけました」と振り返る。勝利をあげたのはいずれも左回りの競馬場で、「1~2コーナーや3~4コーナーでは少しスピードが落ちるところはあったのですが、(大井競馬場は)直線が長いので、まだ大丈夫と思って乗っていました」と見事に右回りも克服してみせた。

インタビューに答える武豊騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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管理する橋口慎介調教師は次走について、JBCへ向かうことを明言。使って良くなるタイプとのことで、本番に向けても楽しみが広がる勝利だったと言えるだろう。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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