121勝の川田将雅騎手が1位をキープ 岩田望来騎手は重賞3勝の活躍【10月1日終了時の騎手リーディング】
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
両者譲らず17勝ずつ
夏競馬最終週となった9月2日から秋最初のGⅠスプリンターズSが行われた10月1日までの開催11日間では、リーディング上位につける騎手たちの活躍が目立った。
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8月終了時にトップへ再浮上した川田将雅騎手は、9月2週目の日曜日は韓国で騎乗したためJRAでの騎乗がなかったが、期間内で17勝の活躍。年間勝利数を121勝まで伸ばした。また9月1週目は新潟競馬場で騎乗して2勝、夏の新潟開催では合計12勝をあげてリーディングを獲得。重賞ではサトノグランツで神戸新聞杯、ママコチャとのコンビで挑んだスプリンターズSを勝利した。
2位はC.ルメール騎手。凱旋門賞に騎乗するためフランスに遠征した5週目を除いて、日別成績では0→2→3→3→1→2→3→1→2とコンスタントに勝利を積み重ねた。期間内では川田騎手と並んで最多タイの17勝をマーク。9月3日の新潟1Rをルージュスエルテで制して年間100勝を達成するなど、年間116勝まで伸ばした。重賞はローシャムパークとのコンビでオールカマーを勝利しており、賞金ランキングは2,919,991,000円で引き続きトップに立っている。
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3位は11勝を上積みし、年間で95勝としている横山武史騎手。札幌開催最終週に行われた札幌2歳Sではセットアップに騎乗して見事に逃げ切り。そして夏の札幌開催を通じては22勝の活躍で3年連続3回目の札幌リーディングを獲得した。
岩田望来騎手は4位に浮上
4位争いは89勝で2人が並んだものの、順位変動があり岩田望来騎手が2着の回数差で上回った。岩田望騎手の日別の成績を見ると、1日2勝はわずか2回と少なかったが、着実に11勝を上積み。特にアスクワンタイムで小倉2歳S、マスクトディーヴァに騎乗してローズS、そしてハギノアレグリアスとのコンビでシリウスSと、期間内に3勝と重賞での活躍が光った。10月以降はGⅠレースも続くが、引き続き大舞台で勝負強さを発揮するのか注目したい。
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5位は戸崎圭太騎手。序盤に岩田望騎手に逆転を許したが、9月17日には1日4勝の固め打ちで再逆転。しかし、最終的に期間内は9勝という成績で順位を落とした。条件別では芝・ダート問わず中山1200m戦で【5-2-3-12】勝率22.7%、連対率31.8%、複勝率45.5%、単回収率126%。芝1200mでは【2-1-1-3】複勝率57.1%、単回収率131%、複回収率107%と好成績を残した。次開催に向けても覚えておきたい。
サマージョッキーズシリーズ王者は松山弘平騎手
その他、賞金ランキングで4位に入った松山弘平騎手は期間内に9勝を積み重ね、81勝でリーディング6位につける。ソウルラッシュとのコンビで京成杯AHを制し、合計31ポイントを獲得。見事にサマージョッキーズシリーズのチャンピオンに輝いた。
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そのサマージョッキーズシリーズ3位の西村淳也騎手は、10月1日の中山1Rでマーゴットファブに騎乗して勝利し、JRA通算300勝を達成。ここまで59勝で騎手リーディング10位という成績だが、今年は調教師リーディング上位の杉山晴紀厩舎や中内田充正厩舎、キャロットファームやサンデーレーシングなどクラブ系からの騎乗依頼が多く、さらに活躍の場は広がっていきそうだ。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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