【東京盃予想】データ、舞台、実績に死角なし 中心は持ち時計トップのリュウノユキナ
菊池敬太
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JBCスプリントの主役に躍り出るのは
2023年10月4日(水)に大井競馬場で東京盃(JpnⅡ・ダート1200m)が実施される。同じ舞台で行われるJBCスプリントの前哨戦に、2021、23年の東京スプリント覇者リュウノユキナをはじめ、7月にプロキオンステークスを快勝したドンフランキー、今年の北海道スプリントカップで重賞初Vを決めたケイアイドリーがエントリー。地方勢では前走のアフター5スター賞を差し切ったギシギシ、同2着のジャスティンなどスピード自慢が集結した。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気を見ると、1番人気が【6-1-1-2】と勝率、連対率、複勝率全てでリード。2番人気は【1-1-4-4】で、3番人気が【0-4-1-5】。6番人気以下が5連対しており、そのうち4連対が7番人気と伏兵にも注意が必要だ。
所属はJRAが連対馬15頭(栗東12、美浦3)と有利。地方馬は浦和が3連対、船橋は2017、18年に勝ったキタサンミカヅキの2連対だった。
年齢は7歳馬が6連対でトップ。5歳馬と6歳馬が各4連対で、特に6歳馬は3勝をマークして勝率11.1%だった。以下、8歳馬が3連対、4歳馬が2連対、9歳馬が1連対と高齢馬の好走も目立つ。
実績面は連対馬20頭のうち、18頭が1400m以下のダートグレード重賞を勝利していた。脚質は【逃げ2先行9差し8追込1】と極端な有利不利はなかった。
リュウノユキナが円熟味の増した走りを見せる
◎リュウノユキナ
美浦所属の8歳馬で、東京スプリントを2度制するなど大井1200mは【2-2-0-0】とコース適性が高い。2020年9月のながつきステークスから、距離が1400mだったJBCスプリント(金沢)とサウジアラビア遠征を除けば全て3着以内を確保している。持ち時計1分10秒3は今回のメンバーで一番速く、先行・差しと自在に立ち回れるのは強み。実績面を考えれば斤量56キロは有利で、ベストの舞台に替われば好勝負に持ち込める。
◯ケイアイドリー
栗東所属で、データ的には勝率が高い6歳馬。今年の東京スプリントではリュウノユキナの2着に敗れたが、続く北海道スプリントカップで重賞初制覇。この距離で連対を外したのは1度のみと安定している。大型馬の休み明けという点で割引だが、得意の1200m戦なら大崩れはないはずだ。
▲ドンフランキー
「栗東所属の4歳馬」は過去10年で2勝を挙げており、このデータに該当。2走前のプロキオンステークスは逃げ切って重賞初制覇。前走のクラスターカップではリメイクの決め手に屈したものの、粘り強く2着を確保した。超大型馬らしからぬダッシュ力があり、馬場を問わない高いレースセンスが魅力。初のナイターに戸惑わなければチャンスはある。
ほか、大井のジャスティンは6連対している7歳馬。JRA在籍時に2020年の当レースを含む重賞3勝をマークしている。転入初戦の前走はギシギシの決め手に屈したが、ハイペースを先行してクビ差2着と改めて能力があることを証明した。今度は地方馬として勝利を狙う。
大井のギシギシは連対率21.1%の5歳馬。昨年の東京スプリントでタイム差なしの3着に入り、前走のアフター5スター賞で地方重賞2勝目を飾った実績を見ても地力は高い。強敵相手でも軽視は禁物だ。栗東所属のヘリオスはダートグレード重賞で2着5回の実績。ダ1200mは【3-1-2-1】と相性が良く、自分のリズムで走れば上位に加わってくる。伏兵で注目したいのは川崎のエアアルマスだ。2走前の東京スプリントで0秒5差の4着と好走しており、展開がかみ合えばひと波乱があってもおかしくない。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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