【日本テレビ盃予想】4歳は複勝率50.0%、好データ味方にセキフウが連勝狙う ウシュバテソーロは不安あり
菊池敬太
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秋の大一番への前哨戦
日本テレビ盃(ダート1800m・JpnⅡ)が2023年9月27日(水)に船橋競馬場で実施される。今年のドバイワールドカップを制して世界王者に輝いたウシュバテソーロをはじめ、エルムステークスで重賞2勝目を飾ったセキフウ、地方勢ではJRA重賞3勝の実績馬スワーヴアラミス、昨年のホッカイドウ2冠馬シルトプレなど、JBCクラシックの前哨戦にJRAと地方から実力馬が集結した。今回も過去10年の傾向から勝ち馬は導き出す。
過去10年の人気では、1番人気が【5-0-2-3】と勝率50.0%で信頼度は高い。2番人気は【1-3-3-3】と複勝率は70.0%で、3番人気が【1-6-2-1】と連対率70.0%、複勝率90.0%でトップ。連対馬18頭が4番人気以内と上位人気の信頼度は高いが、1番人気は3年連続で馬券圏外だった。
所属はJRAが連対馬18頭(栗東15、美浦3)と断然リード。ほか大井と船橋が各1連対。ただ2021年サルサディオーネ(大井)、2022年フィールドセンス(船橋)と地方馬が2年連続で優勝している。
年齢は4歳馬が5連対で連対率、複勝率でトップ。5歳馬と6歳馬が各4連対で続き、特に5歳馬は勝率21.4%と高かった。以下は7歳馬が3連対、3歳馬と8歳馬が各2連対だった。
実績面は連対馬20頭中18頭がダート重賞の勝ち馬。残る2頭はダート1800mのオープン特別1着からの臨戦だった。脚質は【逃げ4先行12差し4追込0】と、好位で立ち回った先行馬の活躍が目立つ。
セキフウが重賞連勝を決める
◎セキフウ
栗東所属で勝率14.3%の4歳馬。今夏の北海道では2、3、1着と安定した走りを見せ、前走のエルムステークスで重賞2勝目をマーク。3戦全て上がり3ハロン最速と鋭い切れ味を発揮し、いい頃の動きが戻ってきた印象だ。2歳時に兵庫ジュニアグランプリを制しており、地方馬場に不安なし。初の船橋遠征もコースを熟知している戸崎圭太騎手とのコンビは心強く、世界王者を撃破してもいい。
○ウシュバテソーロ
美浦所属の6歳馬。昨年末の東京大賞典制覇から川崎記念、ドバイワールドカップと重賞3連勝を飾り、一気に世界のダート王に輝いた。秋の始動戦になるが、斤量58キロは過去10年で3勝を挙げ、勝率27.3%。好走データでは上位だが、ダート1800mで連対実績がなく、少し距離が忙しい印象。さらに目標はアメリカGⅠのBCクラシック(11月4日、サンタアニタパーク、ダート2000m)だけに仕上がり面の不安も残る。ただこのメンバーでは恥ずかしい競馬はしないはずだ。
▲ミトノオー
美浦所属の3歳馬。前走のジャパンダートダービーは3着に敗れたが、ハイラップを刻んだ中で残り100mまで先頭に立つ見せ場十分の走りだった。初の年長馬が相手でも斤量54キロで出走できるのは好材料。強力な逃げ馬が見当たらない組み合わせもいい。1800mは3戦3勝と相性が良く、一線級が相手でも軽視は禁物だ。
ほか、大井のスワーヴアラミスはもうひと押しの競馬が続くが、JRA重賞3勝の実績を誇る。左回りは相性が良く、交流重賞の速いペースも向くはず。ここも上位争いに加わる。北海道のシルトプレは昨年のホッカイドウ2冠馬。前走のエルムステークスは勝ち馬セキフウに次ぐ上がり3Fタイムをマークし、0秒6差の5着に追い込んだ。一段とパワーアップした印象で、走り慣れた地方の馬場に戻れば展開次第で好勝負になる。
栗東のテンカハルは昇級戦のスレイプニルステークスで6着。展開は向かなかったものの、メンバー最速の末脚で追い上げオープンクラスにめどを立てた。今回は馬場やナイターなど初物づくしだが、自慢の末脚を発揮して強敵にどこまで迫れるか注目したい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。
近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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