【注目2歳馬】距離短縮と先行策で一変 ハーツクライ産駒ルージュスエルテが5馬身差快勝

三木俊幸

9月2、3日の注目2歳馬,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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2ハロン目に10.5、ラストは12.0-11.8

夏の新潟開催最終日、9月3日(日)の1Rに組まれた芝1400mの2歳未勝利戦はハーツクライ産駒の牝馬、ルージュスエルテ(美浦・国枝栄厩舎)が勝利した。

デビュー戦は6月の東京芝1800m。美浦Wコースで5F65.6、ラスト1F10.7と2歳馬離れしたタイムを叩き出し、大きな注目を集めていた。しかしスタート後、頭を上げて折り合いに苦労し、最後は上がり最速の33.4を使ったが、勝ち馬から0.9秒差の7着に終わっていた。

それだけに今回はこの先を見据えるうえでも、負けられない一戦だった。陣営は放牧先から直接新潟競馬場に入厩させ、鞍上にもC.ルメール騎手を迎えて必勝態勢で挑んだ。

大外15番枠からスタートし、影に驚く場面もありながら前半3Fを34.6。2ハロン目には10.5を計測するなど持ち前のスピードを生かして逃げる形を選択した。

3角では外からコスモホライズンに馬体を併せられるも、マイペースを崩さず直線へ。残り200m標識手前で右ムチが入ると後続を突き放し、最後は5馬身差をつけた。勝ちタイム1:22.5、ラスト数十メートルまでしっかり追われていたということもあるが、前半からある程度のラップを刻みながらラストは12.0-11.8と加速して駆け抜けた。

ルージュスエルテとともにウイナーズサークルへと姿を現した担当の中村雄貴助手にも安堵の表情がみられ、関係者と笑顔でグータッチをして喜びを分かち合った。

ウイナーズサークルに立つルージュスエルテ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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血統面では中距離で活躍を期待したくなるが、これだけのスピード能力をみせられると、現時点ではマイル前後でスピードを生かす形が活躍への近道にも映る。果たして次戦以降はどの距離を選択するのか。スピードを生かすのか、控える競馬を教えるのかなど、引き続き注目したい。


伯父はサトノダイヤモンド

今週から秋競馬が開幕し、舞台は中山と阪神へと移る。9月9日(土)の中山5Rに組まれている芝2000mの新馬戦にはエピファネイア産駒のフォルラニーニ(美浦・手塚貴久厩舎)が出走を予定している。

母リナーテは現役時代に6勝をあげており、重賞勝利こそなかったが、京王杯スプリングC2着と好走。血統面でも伯父にサトノダイヤモンドがいるという血統だ。

1週前追い切りでは美浦Wコースで3頭併せの内に入れて6F84.1-67.9-52.3-37.7-24.2-11.9とまずまずのタイムをマークしている。デビュー戦でどんな走りを見せるか注目したい。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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