【注目2歳馬】ギャンブルルームが5馬身差の快勝 パワーと瞬発力を兼ね備えたタイプ
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
上がり最速33.7は2位を1.1秒上回る
宝塚記念当日、6月25日(日)の阪神5Rに行われた芝1800mの新馬戦。今年は7頭立てとなったが、キズナ産駒のギャンブルルーム(栗東・大久保龍志厩舎)が勝利した。
レースの主導権を握ったのはメイプルギャング。12.7-11.5-11.9-13.1-12.8(1:02.0)というラップを刻んだ。6番枠から好スタートを切ったギャンブルルームだったが、後方のインを追走する形となり、4角では鞍上の松山弘平騎手が時折気合をつけて促していった。
直線は各馬が外に持ち出すところ開いた最内を選択。内回りコースとの合流地点を過ぎたあたりで先頭に立つと、後続を突き放して5馬身差の完勝。勝ちタイムは1:48.8、荒れている馬場でも全く苦にしなかったパワーに加えて、他馬より1.1秒も速い上がり33.7でまとめた瞬発力も兼ね備えているタイプだ。
道中のポジショニングや4角での反応を見ると、距離が延びても良さそう。今後どれくらい活躍するのか、非常に楽しみだ。
今週末もサンデーレーシングの勝負服に注目
先週はギャンブルルーム以外に土曜東京6Rでもアスコリピチェーノが勝利したサンデーレーシングの勝負服。本格的な夏競馬がスタートする今週末も同じ勝負服の馬たちが出走を予定している。
スワーヴリチャード産駒・レガレイラは7月2日(日)の函館芝1800m戦を予定。翌週にスライドする可能性もあるが、半兄は昨年の菊花賞4着のドゥラドーレスという血統。1週前は函館Wコースで5F69.1-53.9-39.9-12.6をマークし、体制は整っていそうだ。
同日の中京芝1600m戦を予定するのはSaxon Warrior産駒のエラトー(栗東・上村洋行厩舎)。母の全姉にはフランス1000ギニーなどGⅠ・3勝と活躍したErvedyaがいる良血馬だ。追い切りでは際立つほどのタイムは出ていないが、数字を見るとラストまでしっかり伸びている。初戦からどれくらいの動きができるのか注目したい。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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