【注目2歳馬】若さを見せながらも勝ち切ったマテンロウゴールド レイデオロ産駒は出走10頭目で初勝利

三木俊幸

2023年7月23日(日)中京5Rの2歳新馬戦を制したマテンロウゴールド,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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セレクトセールで1億5,950万円

夏の中京開催最終日となった7月23日(日)に行われた芝2000mの新馬戦は、1番人気のレイデオロ産駒・マテンロウゴールド(栗東・中内田充正厩舎)が勝利。新種牡馬の同産駒にとっても、10頭目の出走で記念すべき初勝利となった。

本馬は11頭立ての4番枠からまずまずのスタートを切ったが、騎乗していた川田将雅騎手は時折気合いをつけつつ、5番手の外を追走。

レースは前半1000mを1:03.9のスローペースで通過すると、本馬は3角から徐々に進出を開始し、直線に向いた時点では2番手。残り200m地点では4頭が横に広がる展開となるも、ゴール前は大外から伸び、ペンナヴェローチェとの追い比べを1/2馬身差制した。勝ちタイムは2:05.3だった。

馬体重520kg、パドックに登場した当初は2人引きで馬っ気を出し、レースでも若さを感じさせた。ただそれと同時に、セレクトセールで1億5,950万円で取引されただけの素質も垣間見せた。

半兄エピファニーは2歳10月にデビューするも初勝利は3歳の3月、そこから秋にかけて4連勝した。マテンロウゴールドは新馬勝ちしたが、兄同様に早い時期からというよりは、長い目で見守っていきたいタイプと言えるだろう。

2023年7月23日(日)中京5Rの2歳新馬戦を制したマテンロウゴールド,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

今年も新潟から大物誕生なるか

今週末から2週間は関西圏の開催がなく、新潟と札幌の2場開催となる。そのため、関西の馬や騎手が新潟競馬場に集結し、必然的にハイレベルな戦いとなることが多い。昨年の新潟開催開幕週では、桜花賞とオークスを制したリバティアイランドがデビュー勝ちを果たしている。

今週の注目は30日(日)の新潟5R・芝1800m戦。このレースには2021年のセレクトセールで4億5,100万円(税込)と高値がついたホウオウプロサンゲ(栗東・矢作芳人厩舎)が出走予定。

父はキズナで半兄には2019年の皐月賞で2着、日本ダービーでも3着だったヴェロックスがいる。1週前には栗東CWで6F83.2-67.7-52.8-37.7-23.6-11.6。重賞戦線でも活躍するホウオウアマゾンと併せ、やや遅れたが最後まで食い下がった。最終追い切りがどのような内容になるか注目したい。

その他、エピファネイア産駒の牝馬カンティアーモ(美浦・木村哲也厩舎)も美浦Wコースで長めからの追い切り量が豊富。初戦から期待できそうだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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