【京浜盃展望】重賞馬ポリゴンウェイヴと中央からの転入馬サグアロが中心
SPAIA編集部
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
南関東クラシック前哨戦
2023年3月29日に大井競馬場で行われる京浜盃(SⅡ・ダート1700m)。羽田盃、東京ダービーへと続いていく南関東牡馬クラシックの前哨戦だ。昨年2着のカイルは東京ダービー馬となり、一昨年2着イグナイターはその後兵庫へ移籍して交流重賞2勝の実力馬へと成長している。今年も前途洋々の若駒14頭が顔をそろえた。
まずはニューイヤーCの勝ち馬ポリゴンウェイヴを取り上げたい。ホッカイドウ、南関東の重賞戦線で常に上位を賑わせてきた好素材だ。小久保智厩舎の所属だが、レースぶりを見る限りでは小回りの浦和はあまり合っていない模様。前走はそれでも力でねじ伏せたという勝ち方で、大井に戻れば不安要素もひとつ減る。
対するは中央からの転入馬サグアロ。中央1勝クラスで3着の実績がある。他馬との能力比較は未知数だが、直近5年で中央1勝クラスからの転入初戦だった馬はコバルトウィング、イグナイターの2頭だけで、どちらも2着。いきなり上位争い可能と見るのが自然だろう。
サベージは気性の難しさが出世を妨げているが、3~4角で逸走しながら盛り返して2着だったひばり特別、スローペースの後方から上がり36.3秒の豪脚で4着だったクラシックトライアルと能力面は確か。噛みあえば突き抜ける場面まで有り得る。
ほか、トワシュトラール、リベイクフルシティなどの重賞実績馬もいいが、侮れないのはトノパー。転入初戦の前走は中央未勝利馬との交流戦を9馬身ぶっちぎり。勝ち時計1.27.7は同日の古馬A2戦とわずか0.3秒差の優秀なものだった。相手は格段に強くなるが、ここで好走できれば一気に視界が開けてくる。
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